異邦人のあたまのなか

小説や小説の書き方。本、執筆、ラノベ、アニメを中心に、他に興味あることについて雑多なことを語っていきます。

ラブライブ!μ’s Final LoveLive!~μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 東京ドーム ファイナルライブ感想 μ’sから僕らが受け取ったもの 1/2

 2016年の4月1日の現在、15時55分。

信じられないことに私は東京ドームで今、呼吸をしている。

 

チケットはBD先行から全て外れ、友人に頼んだ一般も全て惨敗だった。

私は午前中まで、チケットをもっていなくて、今日、ラストライブに参加できるかもわからなかった。

 

 

奇跡は起こった。それは、ラブライブのように。

 

 

 

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私は五万人の中の一人となれた。

 

緊張でのどが渇き、手が震える。

お茶も水もあったが、口にはしなかった。

 

3/31日は途中でトイレにいった時に長蛇の列だったので、今日は5時間頑張りたい。

しかも今の席はトイレから遠い。

 

なんと、今いる席はアリーナ席(ステージからもっとも近いプレミアの席)

センターステージから近くにいる。

 

私はニワカで、ラブライバーとも名乗れない、弱小者であり、前日の3/31日が初参戦で、本日が二回目の恥ずかしいほどに初心者の、ラブライブが好きなやつだ。

 

アリーナともなれば、特効服を着たガチライバーや、ラブライブブレードを4口~6口も両手持ち出来る、ワンピースのゾロにも打ち勝てそうな猛者がうじゃうじゃいるなか、ただならぬ緊張を感じる。

 

 

 

私は以前「ラブライブ!The School Idol Movie 劇場版を見た感想」を書いて、これは最後までおいかけないとと思っていた。

 

outsiderjun.hatenablog.com

 

 

特に音楽、ライブはラブライブにとって核なので、今回は上記感想の続編という位置づけになる。

 

私は音楽には疎いので、どうしても「物語」という枠組みのなかで、今回のラストライブの感想を書きたいと思う。

 

チケットが無くて精神的錯乱を起こしかけていた私に、チケットを売って下さった方、そして、二日目はなんとアリーナ席を格安で譲ってくれた方、ソロでいったのに、いつの間にか家にまで招待したAさん。

 

そして、私と経験を共にしてくれた愛すべきラブライバーさん達の為に感想を書きたい。お世話になったので、この経験をみなさんで共有できればと思った。

 

そして私自身、このラストライブがあまりにも素晴らしかったので、何年、何十年たっても、この記事のキーワードから、寂しさ、うれしさ、悲しさ、強さ、思いを思いだし、今、そして明日を肯定するために書きたい。どうせなら、それをみんなと分かち合いたい。それが多分、ラブライブを愛するということなのだろうから。

 

  

 

 

さあ、もう開演5分前なので、急ごう。

 

蛇足でこれだけ紹介させてほしい。本当に買ってよかったし、これからも活躍してくれそうなので。

 

 

 

 今回は東京ドームということで、照明が暗めで、更にミューズの激しいダンス、ゴンドラでの移動、メンバーが18人(大丈夫。あっている)もいたので、視野が広くとれて、暗くてもはっきり見えるものがほしいと某家電量販店の方に伺って、おすすめのペンタックスの双眼鏡を買ったが、大正解だった。

 

踊りがキレイに見えて、衣装のディティールまで見えた。

こんなに最高満足のものが一万以下で買えるのだから、日本ってすごい。

 

 

それでははじめよう。

 印象に残った曲やMC、出来事を書いていきたいと思う。

 

 

 

 

ここからは、大銀河宇宙~~ ナンバーワン!のネタバレします!!!!!

 

せーの。

μ’s 、ミュージック、スタート! 

 

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<4月1日公演>

M1  僕らのLIVE 君とのLIFE/μ’s
M2  僕らは今のなかで/μ‘s
M3  夏色えがおで1,2,Jump!/μ’s
M4  Wonderful Rush/μ’s
M5  友情ノーチェンジ/μ’s
M6  もぎゅっと”love”で接近中!/μ’s
M7  baby maybe 恋のボタン/μ’s
M8  Music S.T.A.R.T!!/μ’s

<メドレーパート(M9M13)>
M9  ユメノトビラ/μ’s
M10  ススメ→トゥモロウ/高坂穂乃果CV.新田恵海)・南 ことり(CV.内田 彩)・園田海未CV.三森すずこ
M11  Wonder zone/μ’s
M12   これからのSomeday/μ’s
M13  Love wing bell/μ’s
M14  Dancing stars on me!/μ’s
M15  Happy maker!/μ‘s
M16  WAO-WAO Powerful day!
    Printemps高坂穂乃果CV.新田恵海)・南 ことり(CV.内田 彩)・小泉花陽CV.久保ユリカ))
M17  NO EXIT ORION
    Printemps高坂穂乃果CV.新田恵海)・南 ことり(CV.内田 彩)・小泉花陽CV.久保ユリカ))
M18  sweet&sweet holiday
    Printemps高坂穂乃果CV.新田恵海)・南 ことり(CV.内田 彩)・小泉花陽CV.久保ユリカ))
M19  思い出以上になりたくて
    lily white園田海未CV.三森すずこ)・星空 凛(CV.飯田里穂)・東條 希(CV.楠田亜衣奈))
M20  ふたりハピネス
    lily white園田海未CV.三森すずこ)・星空 凛(CV.飯田里穂)・東條 希(CV.楠田亜衣奈))
M21  春情ロマンティック
    lily white園田海未CV.三森すずこ)・星空 凛(CV.飯田里穂)・東條 希(CV.楠田亜衣奈))
M22  Cutie Panther
    BiBi絢瀬絵里CV.南條愛乃)・西木野真姫CV.Pile)・矢澤にこCV.徳井青空))
M23  PSYCHIC FIRE
    BiBi絢瀬絵里CV.南條愛乃)・西木野真姫CV.Pile)・矢澤にこCV.徳井青空))
M24  錯覚CROSSROADS
    BiBi絢瀬絵里CV.南條愛乃)・西木野真姫CV.Pile)・矢澤にこCV.徳井青空))
M25  Angelic Angel/μ‘s
M26  輝夜の城で踊りたい/μ‘s
M27  だってだって噫無情/μ’s
M28  Hello,星を数えて/星空 凛(CV.飯田里穂)・西木野真姫CV.Pile)・小泉花陽CV.久保ユリカ
M29  ?←HEARTBEAT絢瀬絵里CV.南條愛乃)・東條 希(CV.楠田亜衣奈)・矢澤にこCV.徳井青空
M30  Future style高坂穂乃果CV.新田恵海)・南 ことり(CV.内田 彩)・園田海未CV.三森すずこ
M31  それは僕たちの奇跡/μ’s
M32  ミはμ’sicのミ/μ’s
M33  Super LOVE=Super LIVE!/μ’s
M34  No brand girls/μ’s
M35  KiRa-KiRa Sensation!/μ’s
M36  SUNNY DAY SONG/μ’s

EN1  START:DASH!!/μ’s
EN2  Snow halation/μ’s
EN3  Oh,Love&Peace!/μ’s
EN4  どんなときもずっと/μ’s
EN5  MOMENT RING/μ’s

W-ENCORE  僕たちはひとつの光/μ’s

ラブライブHPより

 

当然のことながら、東京ドームは広い。

ただ、私が思ったことは、たった5万人しか入らないのか。ということ。

 

μ’sのファンは数多くあぶれてしまったんだな、と。実際3時過ぎでも駅近くにはチケット難民が溢れていた。3/31の三倍以上はいそうだった。私も朝まではその一人だった。

 

私の隣の恩人が選んでくれなかったら、アリーナはおろか、4/1にドームの中にいられたかどうかもわからない。何度もお礼をいったが、それでも、祈りに似た感謝をずっと送り続けた。

 

4/1は3時過ぎから入場していたが、3/31日も開場には曲が流れていて、 Snow halationの時は、サイリウムを白にしていたり、はじまる前から、開場はあったまっていた。

 

おそらく16時02分ぐらいに開始となった。

最初は新作アニメから。これは嬉しい。

 

アルパカのこどもが生まれるというアニメから小泉花陽と、矢澤にこが次のライブがどこでやるのか? えっ? ドーム? というおなじみのやりとりからはじまる。

こういうシンクロ演出、心から素晴らしいと思う。

 

そして。

 

僕らのLIVE 君とのLIFE」から伝説がはじまった。

 ぞわぞわとして、鳥肌がたった。

 

いる。μ’sが。目の前に。

 

すさまじい歓声があがる。男が多いので、野太い声だが、ときおり女性の歓声も聞こえる。

 

曲は何度も聞いていたが、ここまでライブでは盛り上がるものなのだなぁと感慨深かった。

 

開場も薄暗いなか、9色のサイリウムが光っていて、幻想的な雰囲気だった。

 

やっぱり探してしまう。ナンジョルノさんを。

 

いた。元気に踊っていた。それだけで嬉しい。踊らなくてもいいから、いてくれるだけで嬉しい。南條さんがいるだけでμ’sは安定感が増す気がする。

 

http://nanjolno.jugem.jp/?month=201512

(ナンジョルノさんのファイナルライブへの想いが泣ける)

 

 

私はラブライブレードが売り切れによって買えなかったので、ニワカキングブレードをピンク(矢澤にこ×徳井青空(そらまる))色にてセットする。

 

今回は開場に少なくない矢澤先輩推しがいたので、嬉しく思う。

 

 僕らのLIVE 君とのLIFEの衣装は年末年始のバンダイビジュアルラブライブ動画配信で見ていたが、やっぱり生で見ると感動する。

 

 3/31日は二階席の前方で、私は目が乱視なので、中央ステージの3つの巨大なモニターにサブモニター3つの計6つの映像がぼやけてしまったが、

 

見える!見えるぞ! アリーナなら!

 

全くアニメと一緒で、アニメが一緒なのか、こっちがアニメにあわせているのかわからないふしぎな感覚を味わうものの、最初からテンションは高かった。

 

だってμ’sが目の前にいるのだから。

 

夏色えがおで1,2,Jump!もWonderful Rushも大好きなので、サイリウムをふりまくった。昨日にある程度かけ声やサイリウムの振り方などは現地で覚えたので、なんとかガチライバーさんたちに迷惑がかからないように必死でついていく。

 

大型モニターとすこし遠くのステージを見て、それから時々双眼鏡でのぞく。すっごくキレイに見える。

踊っている。アニメと全く同じで、そこにはえみつんや、そらまるが歌って踊っているのだが、私には穗乃果や矢澤にこも一緒に見える。

 

ふしぎな感じだが、同じ思いだった人は多いのではないだろうか。大型モニターでは、常にアニメのPVが流れているし、私たちはすでにμ’sとはえみつん=ほのか ナンジョルノ=エリーチカといった脳内補完が出来ていて、幸せな幻想や幻覚が見えるようになっているのだ。

 

私は視力悪く乱視気味なので、メインステージは遠かったものの、センターステージの目の前だったので、夏色えがおで1,2,Jump!でμ’sがセンターステージへ移動してきた時、

 

ち、近い! 吐息がかかってしまう! と身を乗り出した。

 

裸眼で顔が見えて、踊りを見ることができる。こんなに幸せなことがあるだろうか。

踊りは揃っていて、とてもキレイだ。どうしてもBDやカメラ映像を見るとバストアップが多いので、わからないが、遠くから全身を見るとその美しさにため息がでる。

 

そして4曲目のWonderful Rushで衝撃が起こった。

 

うあ。μ’sが近づいてくる。2mほど目の前にいる。μ’sが。

 

床が移動し、三塁ステージへと移動をはじめる。踊りながら、頭上に近づいてくる。これでテンションが上がらないわけがない。必死で叫ぶ。

 

そらまるー。にっこにこにー。

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そして頭上に来たとき、パン○ラしないかしっかりと両目をドライアイ覚悟で見開いたが、さすが、ラブライブ!しっかりと見えないようになっていた。

 

頭上をステージが通過したあとは、正面を向いていたラブライバー達が一斉に移動先に向かって、向きをかえる。

すごい。アリーナってこうやって見る方向を変えるんだ。

昨日の2階席では考えられなかった光景が目の前に広がっている。

 

 

 5曲か6曲ぐらい終わったぐらいに10分ぐらいの絶妙な休憩が入り、その間は椅子にすわってμ’sと私たちは休む。この間もメンバーのインタビューがくあって飽きない仕組みとメリハリがきいていて、実に上手い作りだと思った。

 

 

 

 

特に今回はじめてライブを見て思ったことは、

 

μ’sの踊りがとても綺麗 そろっていて、なおかつキレがある。そして激しい。歌って踊って4~5時間ってすさまじいと思う。

 

今更だが、みんな綺麗で特に肌のキメがすごい。

 

ナンジョルノさんがいるだけで安心する。オトナの色気が出ていて素晴らしい。

 

りっぴーが美人でかわいいのに仕草もかわいいので、全部かわいい。とにかくかわいい。

 

くっすんが超絶美人だった。

 

pileちゃんが美人すぎた。

 

みもりんの笑顔にしにかけた。魅力的すぎる。美人なのにチャーミングなところも素晴らしい。

 

えみつんの声が強い。声に力がある。えみつんの存在感、リーダー感がすごい。

 

うっちーの生声がキュートすぎる。もっとも声優っぼい声だと個人的に思う。

 

シカコのスタイルが良すぎて、ダンスの映えがすごかった。目立っていた。

 

私の推しメンのそらまるはやっぱりムードメーカーだなって思った。出てくるだけで個人的テンションが1,75倍増しになる。あと、ライブではじめてきがついたが、ノースリーブを着たそらまるは直視できないぐらい魅力的だ。肩のラインと脇と素晴らしいものをもっておきながら、二枚目も三枚目も出来、矢澤先輩とのシンクロ率も非常に高く、そらまるをアリーナで目の前で見たときの多幸感ときたら……

 

 

一気に曲目を飛ばす。

 

BIBIがユニットの中ではいちばん好きだ。

 

 

Cutie Panther最高過ぎて、ここまでライブで盛り上がるなんて感無量だった。踊りも情熱的で見ることができて幸せだった。 そらまるのノースリーブはルーブル美術館に展示するべきだと思う。

 

PSYCHIC FIREが個人的にすごくよかった。テンションが上がりまくった。

 

 

そして、Angelic Angel

映画の衣装完全コピーか。あまりにも艶やかだ。

扇子と踊りもあっていて、なんというか、こういう素晴らしいパフォーマンスを間近で見ることが出来て、神に感謝したくなった。

 

ドームの液晶大画面で、扇子でハートマークをかくと、CGで描かれる演出をしていて、映画と同じく粋なシンクロ演出だと胸温だった。

 

 

M28  Hello,星を数えて

 りっぴーの独壇場で、映画と同じ、車やトレンチコートが出てきて、りっぴーがにゃんにゃん。あのかわいい顔でにゃんにゃんするのでとにかくにゃんにゃんだった。よくわからないと思うが、すさまじい破壊力だったにゃんにゃん。

 

 

 

 M29  ?←HEARTBEAT

 

黒縁デカサングラスの三人の踊りと演出がかわいすぎる。

 

 

 M36  SUNNY DAY SONG

 

曲ではいちばん好き。元気が出る。それと曲が始まる前にりっぴー隊長から、ふりつけ指導があって、サビの時の一体感がよかったなぁ。ライブで聞くとなおよかった。生っていかなる時も良いよね。

 

 

ここでアンコール。みんな必死でμ’sを呼び戻そうとしている。正直ここまででみんな声がかれていたり、疲れたりしているが、声援はなりやまない。みんなもっとμ’sを見ていたいんだという強い気持ちを感じた。私も声をはりあげて、アンコールと叫んだ。

 

 

 EN2  Snow halation

 

ラブライバー=ベトナム帰還兵=百戦錬磨の超エリートだと実感した。え? なになに?みんな曲後半前の穗乃果ソロパートの時に、白一色だったサイリウムを完ぺきなタイミングで切り替えたり、別途サイリウムを突貫工事みたいに椅子にたたきつけて、会場すべてがオレンジになった時、「OH!ベトナム帰還兵ども、訓練されすぎ。クレイジー」と思いましたとさ。

 

 

EN5  MOMENT RING

 

いよいよラストCDシングル曲 これもとても良い曲だし、μ’sのテーマそのものを表している。そしてなによりこのライブが終わりに近づくのをいやでも感じてしまう。

 

  

 

 

MOMENT RINGが終わった。

 アンコール。アルコール。アンコーール アンコーーーールとなりやまない声援と怒号。その時、照明が落ちる。

 

やはりまだ終わっていない。だってあの曲がまだだから。

 

センターステージから何かがぬぅっとゆっくりとこちらにゆっくりと向かってくる。

 

ん?

 

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んん?

 

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んんん?

 

 

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エルメス? ララア?

 

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違う。蓮の花だ。

 

こ、これは。間違いない……。

 

ゆっくりと蓮の花ギミックがセンターステージまで移動してきて、ゆっくりと花開く。

  

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ぼ、僕たちはひとつの光……だ

 

 

 

 

 

 

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 開いた蓮の花の中からμ’sが出てくる。

開場は大歓声だ。映画を見ているようだった。

 

映画の演出で、観客は映されなかった。それは僕たちラブライバーが見ていて当たり前だからあえて描かなかったか、それともμ’sμ’sであること、みんなの「アイドル」ではなく、期間限定の「スクールアイドル」を選んだ結果の演出なのかはわからない。

 

どちらにしても、寂しいことに変わりは無い。それは何か尊く、手の届かない概念のようなものにμ’sが変化してしまうように感じたから。

 

 ただ。今回は違うんだ。

 

 

この蓮の華を咲かせたのはμ’sとそれに関わるスタッフさん。そして僕たち、ラブライブ!を愛するものたちが作り上げたものだ。

 

μ’sの踊り、パフォーマンス、歌、お辞儀、お礼。その全てに心から、ラブライブ!を愛するものへの感謝を感じる。そういうのは伝わるんだ。

 

 アニメがはじまる前から、ずっと応援しつづけた、古参ラブライバーから、私のようにアニメが素晴らしく、最後のライブが初参加だった人。それらの人の応援がこの蓮の花を咲かせて、μ’sを東京ドームへと導いた。

 

一緒に歩んできたんだよね。

これが、その結果なんだよ。

 

そう、聞こえた。少なくとも私はこの蓮の花が開いた瞬間にこみ上げてくるものを抑えることができなかった。

 

いやがおうでも意識せざるをおえない。

もうすぐ、別れの時間がせまっている。

 

 だからこそ,私は声を上げ続けた。一緒に歌った。精一杯一本しかないサイリウムをふりまくった。

 

 

高い、私のいるアリーナ席からあまりにも高いところに18人がいる。ほとんど前方の部分しか見えない。

 

蓮の花は泥水の中でしか、綺麗に咲かないらしい。

ラブライブ!での「泥」とは、メンバーとの別れであり、変化の苦しみであり、卒業である。

 

それらによってμ’sの蓮の花は花開いた。

 

「Ah! ほのかな予感から始まり」とメンバー全ての名前が出てくる天才「畑亜貴」の作詞力のすごさ。 鳥肌がたつ。

 

「切なくて 時をまきもどしてみるかい? NO NO NO いまが最高!」

いつもここで唸ってしまう。

 

わかっていたし、覚悟もしていた。

映画の時にこれに似た喪失感を感じたからだ。

 

ラブライブ!の名前は残っても、μ’sは行ってしまう。

彼女達は前に進むために、卒業していくのだ。

 

過去(ずっとアイドルで居続けること。現状維持を続けること)と決別し、今(未来)を選んだμ’sの選択。それを喜ばなくてはいけないとわかっていて、私たちはなぜここまで悲しい気持ちになるのか。

 

 

それはおいていかれる、と思うからではないだろうか。

 

 

私はμ’sのように輝かしい未来もやりたいこともない、世間一般の「普通」というものにも遠く及ばない存在だ。

 

そんな人間が、輝かしい人に対して思う想いは嫉妬であったり、おいていかれるような焦りと喪失感だ。

 

 ただ、μ’sは僕らラブライブ!を愛する人たちを違う形でとらえているのではないか、と考えた。

 

「光を追いかけてきた僕たちだから さよならは言わない 
また会おう 呼んでくれるかい?
僕たちのこと 素敵だった 未来に 
繋がった夢 夢の未来  君と僕の LIVE&LIFE」
 
 

 あくまで、一緒に歩んできた君たち、一緒にいこうよ!、と感じるのだ。

 

そんなことを考えながら、汗だくで4時間近く声を張ってがらがらになった喉がひりついてくる。

汗がしたたり落ちる。

 

終わりが近づいてくる。

こわい。もう、μ’sを見ることが出来ないかもしれない。

 

今もっともこわいことは将来の不安ではなく、μ’sが見られなくなること。

「今この瞬間」で、彼女達が揃って、僕らが愛する曲を歌う場が失われてしまうこと。

 

μ’sも必死に歌い、そして踊ってくれる。ナンジョルノさん。無理はしないで。いてくれるだけで、この場に共にいて歌ってくれるだけで嬉しい。

私たち、僕らも必死に声援とサイリウムでそれに応える。

 

僕たちは10人目、20人目のμ’sだ。

 

このサイリウムでわかるよ。

微力ながら、私たちも東京ドームを彩っているんだ。

みんなで、参加しているんだ。みんなでμ’sなんだ。

 

μ’sが「今」を肯定しつづける限り、僕らも肯定をしなくてはならない。

僕らもμ’sだから。

 

映画での衣装そのもののの、μ’sが踊っている。歌っている。ただでさえ、美しい彼女たちは時を区切ることによって更に輝きをましていた。

 

曲の中盤から、終わりにかけて、ラブライバー達が歌い出す。

 

近くの女性が泣いていた。隣のガチライバーも泣いていた。

 

みんなわかっている。終わりが近いこと。

そして、μ’sから問われているということ。

 

「ねぇ。私たちは先に進むけれど、君はどうする?」

 

「一緒にいこうよ!」 でもなく、「私たちは、もう行くね」でもなく、「君はどうする?」そう問われているように感じる。

 

多くのラブライバーが思ったに違いない。

 

「一緒に未来にすすもう」、と。

 

そして開場全体の大合唱のなか、曲が終わる。

μ’sのラストライブも終わる。

 

エモーションがただよっている。

会場全てにそれを感じる。

 

曲が終わり、いよいよライブも終わるのを誰もが感じている。

 

最後はそれぞれのメンバーが最後の言葉を話す。

 

特に記憶に残ったのはえみつんだ。

 

「しばらくこんな形では会えないかも知れません。約束はできませんが、いつか必ず、またみなさんとまた会いたいと思います。その気持ちはきっと、ここにいる18人も同じです。私たちはずっと、μ'sです。」

 

やっぱりリーダーはえみつんであり、穗乃果なんだなぁともうあふれ出てきたものを隠すこともなく、最後の勇姿を見守る。

 

μ’sは自立し、卒業する。そして未来へ進む。

 

「君は、どうする?」

 

僕らが「未来」という戦いを選ぶなら、たぶん「μ’s」ともまた会える。

 

それは一緒に前に進むということだから。

例え、向かう未来の道が同じ道でなくても、どこかでまた会える。

 

ただ、未来という同じ方角に歩いていかないとμ’sとまた会うことは出来ない。

 

僕たちはこわくても、変化や変わる未来から逃げるわけにはいかない。それを彼女達は教えてくれたのだ。

 

一緒に未来に向かって進もう。

 

最後の言葉が終わり、大歓声と拍手とメンバーの名前を呼ぶ声、すすり泣く声、それらが全て感情となって、会場を包む。

 

一瞬だけ、それらの声がやんで、その後、アンコールの声が続く。

それは絶対に来るとわかっていて行うおざなりのアンコールではない。

 

声を出し、心から呼ぶとき、μ’sを召喚できるかもしれない。

 

そんな祈りに似た、叫びだ。

 

μ’sμ’s、アンコール。アンコール。

必死に叫び続ける。

 

警備員も不安そうな顔で観客の様子をうかがっている。

 

しかし、これで終わりだというアナウンスと、照明が明るくなる。

 

 

そうだよね。

ここまでのパフォーマンスを見せてくれて、

さらに歌って踊ってくれなんて虫が良すぎる

 

μ’sの卒業を見届け、一緒に卒業するのも応援してきた僕らの役目で、近くにいて、共にこの体験を共有した5万人+ライブビューイング+世界中のファンの役目だ。

 

隣にいた、恩人にお礼をいって、私の今日の一生忘れない体験は幕を閉じた。

 

わかっていたけど、すさまじい喪失感だった。

前のラブライブ!のブログで偉そうなことを書いておきながら、ほんとうに辛くて、どうしても現実を直視できない。

 

μ’sをもう、見ることが出来ないかもしれない。

このメンバーやラブライバーとこういった形で会うことができないかもしれない。

 

それでも、この経験を胸に、辛いことがあっても前をむいていくよ。

 

だから、ほんのすこしだけ感傷に浸らせてほしい。

μ’sとの、僕らとのこの共有体験を思い出して、浸らせてほしい。

 

ほんのすこしだけ後ろをふりかえる。過去をふりかえる。

そこには鮮やかにμ’sが踊っていた。アニメで矢澤にこがにっこにこにーとおどけていた。

 

よし。もう大丈夫。

 

μ’sと共に自立し、卒業する覚悟は出来た。

 

さっき言い忘れたことをいうね。

 

 

 

 

せーーーーーーーーーーぇぇぇぇぇぇぇっっっっっのののののぉぉぉぉぉぉ!!!

 

 

 

 

 

 

今が最高!

 

 

 

 

 

 

 ↓2/2この記事の続きです。

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