異邦人のあたまのなか

小説や小説の書き方。本、執筆、ラノベ、アニメを中心に、他に興味あることについて雑多なことを語っていきます。

花粉症 猫アレルギー 防備対策 15年以上やってきた症状悪化させない方法とメガネを曇らせない方法

15年以上きついアレルギーに悩まされてきた私が、花粉症、ネコアレルギーを楽にする、もしくはほぼ症状が出なくなる方法をお伝えします。

身銭をきったり多くの耳鼻科の先生や、アレルギーテストもおこなって、膨大なお金と時間を使って組み立てた、防御の仕方になります。

 

花粉症や猫アレルギーを治したり、治療することは出来ないですが、体内にいれなければ、悪化することはありません。

 

特に花粉メガネ(ゴーグル)×不織布マスクだと100%曇って本は読めないわ、危ないわと大変なのでその対策もあわせてお伝えします。

 

私は重度の花粉症患者で、猫が四匹いる部屋に一時間いて、アナフィラキシーの呼吸困難で死にかけた経験があります。

 

※花粉症と猫アレルギーはどちらも対策は一緒です。体内にアレルギー物質が入り込むと、それを敵だと認識して、くしゃみや咳、涙などで体外へ出そうとする働きなので、花粉症=猫アレルギーにも有効だと思ってもらってさしつかえありません。(耳鼻科の先生にも確認済みです)

 

全てやる必要はないですが、2~3個やるとかなり症状が改善すると思いますよ。

 

 

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絶対すること 初級編(効果高く、実行が簡単でお金もかからない)

 

1.花粉メガネ買う(JINS zoffなどに売っている)

 

 

 

JINS 花粉Cut スリムタイプ スクエア WINE

JINS 花粉Cut スリムタイプ スクエア WINE

 

 

 

 

 

 

これらのメガネタイプであれば、花粉ゴーグルみたいに、あ、花粉症で大変なんだね、思われることもなく、日常で使うことができます。

 

ちなみにどこのメーカーでも曇りどめがすごい!とうたっていますが、すごい!曇ります。嘘というか、花粉症で「不織布マスク」を想定して作っていないんだと思います。

 

あまりにも曇るので、そこは下記にマスクで眼鏡が曇らないやり方もお伝えします。

 

 


2.マスクをする(ガーゼマスク 一択で!) 「ドラックストアでは一種類ぐらいしか売ってないので、通販で大きめサイズガーゼを買う」

 

大きめマスク(ガーゼマスク)

大きめマスク(ガーゼマスク)

 

 

 

 

大きめマスク(ガーゼマスク) 10枚入

大きめマスク(ガーゼマスク) 10枚入

 

 

 

これしかおすすめはありません。他のガーゼマスクは給食のおばさんを思い浮かべてください。サイズが小さいので、アレになります。特に男性。絶対これを買ってください。私が買って唯一、いちばん大きくて、しっかりしています。

 

あと、なぜ不織布マスクでなくてガーゼマスクなのか?

 

@nifty:デイリーポータルZ:メガネが曇らないマスクはこれだ!

↑ここに天才的な内容でメガネが曇らないのはガーゼマスクだと記載があります。

 

不織布マスクだと、ウィルスを通さない分、湿気や、息も逃げないんですね。だから、気密性が高くなって、空気がメガネにいってしまう。だから曇る。

 

ガーゼマスクは通気性がいいので、空気がにげます。

だからメガネが曇りにくい。

 

あと不織布マスクよりウィルスなどを通過してしまうとよく記載がありますが、花粉は風邪などよりウィルスのつぶが大きいので、ガーゼマスクに入っている中当てガーゼを水でぬらせば、ほぼ花粉はシャットアウトできます。

 

ガーゼマスク×花粉メガネで曇らない最強タッグができあがります。ただ、まだ足らないです。

 

 

3.メガネの曇りどめを塗る

 

 

メガネのくもり止め 濃密ジェル 耐久タイプ

メガネのくもり止め 濃密ジェル 耐久タイプ

 

 

このあたりを米粒大にメガネに塗布して、朝塗れば、夜まではもつかと。ただ、朝の通勤などで汗をかいたり、大量の息を吸って吐いて、してしまうと、効果がうすまるので、注意ください。ただ、効果はすさまじいです。

 

ガーゼマスク×花粉メガネ×曇りどめでようやくメガネが曇らないまま、花粉飛び交うサバイバル空間であっても快適に過ごせます。

 

 

4.ハナノアとアイボンなどの鼻、目をあらうもので帰ったらあらう

 

小林製薬 ハナノア 300ml

小林製薬 ハナノア 300ml

 

 

 

 

ハナノア シャワー 300mL

ハナノア シャワー 300mL

 

 

アルガード 鼻すっきり洗浄液 100mL

アルガード 鼻すっきり洗浄液 100mL

 

 

 

【第3類医薬品】アイボンAL 500mL

【第3類医薬品】アイボンAL 500mL

 

 

ハナノアは鼻のなかに液体をいれるのがこわいという人もいますが、慣れます。なれたら、アルガードでは物足りなくなります。最近シャワー型のはじめての人用のハナノアも出たので、試してみてください。

 

後、アイボンは緑色のものじゃないと、アレルギーを抑える薬品が入っていないので、かゆみがおさまりません。すっきりはしますけどね。

 

 

 

 

 

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中級編 (効果はあるが、実行が大変か面倒 花粉症がひどい人におすすめ)

 

せんたくものは室内干し

家に入る時は服をはたく。 髪や服の花粉をおとして入出する

換気扇作動や部屋の換気など、しない。する時は、短時間、メガネなどフル装備で対応。換気扇つけたかったら、不織布フィルターを外の排気口に貼ること

室内に絶対花粉をいれない

薬はアレグラかそれのジェネリック(フェキソフェナジン)を毎日飲む

眠気なしでそれなりにきく。ただし悪夢を見る副作用がでるが、花粉で苦しむ方がリアル悪夢なので、自分は気にしない。

眠気にまさる悪夢はないと思うので許容範囲 いい薬だと思う 飲み続けると、抗体のようなものができて、花粉からの防御力があがる

 

 

 

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上級編(ここまではやらなくてもいいかも(笑)ただ、効果はあります。重度患者か、猫が好きすぎるがアレルギーが辛い方向け)

 

 

花粉用予防注射を打つ(花粉)(私はすこしずつ量をふやして100回以上うってますが、効果はあります。鼻水がずるずる→まったく鼻水が出なくなる。ただ、時間とお金がかかるので、上記の初級~中級やってもだめなら検討してみてください。行っていない耳鼻科もあるので、電話で聞いてみてください。

 

じぶんのアレルギーレベルがどのくらいか、大学病院のアレルギー科で血をとったりパッチテストで見える化する
(費用一万、二時間ぐらいで簡単にでます それで見える化しておけば、猫アレルギーなどもわかるので死なずにすみます 猫アレルギーは下手すると本当に死ぬので、気をつけてくださいね。)

 

 

初級編だけでも効果があって簡単なので、とりあえず、マスク、メガネ買って、アレグラって薬飲んで,帰ってハナノアとアイボンであらって、花粉をなるべく室内にいれないようにすれば、そうとう症状は改善しますよ。

 

 

ただ、今年は私でもかなりきついので、やりすぎるぐらいやったらいいと思います。
あと、一週間に一回ぐらい、自分のからだふりかえってみて、
これらの対策が自分にあっているのか、把握するのは結構個人的には大事かと思います

 

花粉はまだまだ猛威をふるい続けます。杉花粉をでない杉にしたり、杉を伐採するのは後10年以上はかかるでしょう。

 

なら、花粉が飛ぶ前提で対策していくしかないですよね。

 

では素敵な花粉ライフを。

共に頑張りましょう。 

後、猫はかわいい。猫が好きだけど、猫アレルギーは辛いですよね。 そんな猫好きだけどアレルギーの人にも役立てたらそれに勝る喜びはありません。

 

 

 

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μ’sの喪失を僕らはどうやって受け止めればいいのか? 処方箋出しておきますね。 ラブライブ!μ’s Final LoveLive!~μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪ ファイナルライブ感想 μ’sから僕らが受け取ったもの 2/2

 

ラブライブ!μ’s Final LoveLive!~μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪ ファイナルライブ感想 μ’sから僕らが受け取ったもの 2/2

前回の続編です。

 

outsiderjun.hatenablog.com

 

 

 

 

 

あまりにも大きな、μ’sへの喪失をどうやって考えたらいいかの処方箋を上から目線でなく、ラブライブ!を愛する全ての方と一緒に考えていきたいと思います。

 

 

今回わかっていたことではありましたが、東京ドームから一週間近くたちましたが、それでもラブライブ!μ’sを喪失感がぬぐえないでいます。

 

泣かずに笑顔で送り出したいと思っていても、それは無理な話でした。

 

それだけの勇気と楽しさとそして寂しさ、苦しささえも共有できたからだと思います。

 

ラブライブ!は期間限定のスクールアイドルという異色の設定からはじまったと思っています。これが上手く成功し、ここまで巨大なコンテンツ……いいえ、もはやコンテンツという言い方も失礼で、「生きたもの」になったんだと思います。

 

アイドルの強みとは若さや美しさではなく、苦しさ、つらさ、がんばりを共有できるところだと思います。

 

これは初期のAKB48なども言えることですが、今では知らないことがいないモンスターアイドルになりましたが、昔はオタクの聖地である「秋葉原」の劇場で踊る、売れないアイドル予備軍でした。

 

このあたりはラブライブ!ととてもよく似ています。

μ’sももとは三人で観客がほぼいないなかに、「秋葉原」の音ノ木坂学院の講堂で歌います。

 

 

 

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それがそもそものはじまり。

 

そこからアニメと現実がシンクロしていき、徐々にそれぞれの会場やライブパフォーマンスは上昇していき、やがて共にドゥーーームという最大規模の会場でラブライブ!を行うことができた。

 

僕らはその成長の軌跡を共にしてきた。

いつだって彼女達の苦楽、楽しさ、別れの寂しさ、強さを共有できる。

 

それは親友のような、戦友のようなもの。

アニメ×現実のシンクロによって重層な世界がよりそのことを感じさせる。

 

更に畑亜貴さんの天才的な歌詞による、世界観の補完と拡張がメインとなる歌によって行われ、そらまるがラストライブの休憩中に流れる録画映像でいっていたが、アニソン殿堂、もしくは曲として永遠に残るであろう名曲が何曲もうまれた。

 

私がもうひとつ着目することは、かなりラブライブ!は観客にも一緒に参加することを良い意味で求めてくるんだということ。

 

サイリウムの色をあわせたり、演出、かけ声、振り。慣れるまでは大変だったが、慣れてしまえば、会場のみんなとの一体感や、サイリウムの色の綺麗さ、揃った時の何ともいえない達成感はすごい。

 

μ’s自身も「僕ら」を10人目、もしくは「20人」として見てくれていたのだ。

 

それは東京ドームが私は初参戦だったが、彼女達のパフォーマンス、踊り、歌、お辞儀、お礼の言葉、十分に伝わってきた。

 

だからこそ、辛い。

 

圧倒的な喪失感にさいなまれてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

では、どうやってこの喪失感を受け止めて、前に進めばいいのか。

μ’sの望む、「今が最高!」と共に、嘘いつわりなく叫ぶことができるのか。

 

 

 

 

 

この本たちの知識を使って考えてみよう。

 

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

 

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

 

 

特にこちらの「幸せになる勇気」が今回の喪失とどう向き合うかに非常に参考になる。

 

私たちは「自立」をしなくてはならない。それは「依存」や「自己愛」から離れる為だ。

 

以下引用--

「われわれは他者を愛することによってのみ、自己中心性から解放されます。他者を愛することによってのみ、自立を成しえます

そして他者を愛することによってのみ、共同体感覚にたどりつくのです。」引用終わり

 

うーん。ではμ’sを愛し続けることは、アドラー=岸見先生の言うとおり、自己愛からの脱却であり、「自立」につながるから、卒業しなくてもいいのでは? ずっと彼女達を思い続けたらいいのでは?

 

私は一瞬そう考えたが、多分、違うのだ。

 

「幸せになる勇気」には数々の劇薬の言葉がのっているが、その中で「メサイヤ・コンプレックス」というのがのっている。

 

「他者を救うことによって、自らが救われようとする。自らを一種の救世主に仕立てることによって自らの価値を実感しようとする」

 

そういうことらしい。

 

これを「私」とμ’sの関係に置き換えてみる

 

μ’sがどんどん大きくなることによって、頑張ってくれることによって、自らが頑張れないことを彼女たちに託している。自らがファンであり続けることによって、自らはどこか彼女たちの頑張りに依存している」

 

これは「私」の話であって、「僕ら」全ての人にあてはまると思っていない。これは「私」の切実なμ’sを好きな影の部分だ。「私」は彼女たちの「頑張り」に依存している。

 

彼女達は「スクールアイドル」として期間限定としてはじめた。最初から終わることはわかっていた。

 

映画で穗乃果が謎のお姉さんと会うのは、μ’sが自立し、ソロとしてやっていくということ。現実で、声優として、歌手として、それぞれがμ’sを離れ、一人の声優として、自立していくということ。

 

「僕ら」がずっとμ’sにパフォーマンスを望むなら、彼女達18人はそれぞれの道に進むことが出来ない。

 

ファンがずっと見ていたいという欲望は、彼女達の自立を阻むことでもある。

 

別れは力をくれる。

 

人生は別れの連続で、別れる為に出会っている。

 

そもそもラブライブ!とは、えみつんも休憩の時に流れていた録画映像で言っていた。

ラブライブ!はとても現実的な話だ」、と。

  

 

 

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そう。「僕ら」は現実的な話だったからこそ、三年生のメンバーが卒業して脱退することになったら、μ’sを解散する悲しみを共有できたし、エリーチカの妹、絢瀬亜里沙が加入をしないと決めたことも悲しさとどこかどうしようもなさ、のようなものを感じた。

 

ラブライブ!μ’sはとても現実的で、その悲しみや嬉しさを「僕ら」が共有できる。これが大事なところだ。

 

ラブライブ!は「僕ら」が現実で起こる、別れ、嬉しさなどの感情との折り合いの付け方を教えてくれる。

 

だから「僕ら」はラブライブ!μ’sと向き合わないといけない。目を背けることも逃げるとも許されない。共にエモーションを共有した戦友だから。彼女たちが現実そのものなら、「僕ら」は現実と向き合うんだ。

 

 

悲しいけれど、自立を望むμ’sとの別れは必然だ。

彼女達はずっとアニメ、映画で現実で、こちらに問いかけていた。

 

「私たちは先に進むけど、君は、どうする?」

 

――――――――――――――――――――――――――――

まとめ  μ’sから僕らが受け取ったもの

 

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「僕ら」はμ’sのがんばりやつらさ、喜びを共に共有しているからこそ、ずっと彼女達を見ていたいと思ってしまう。

 

そうすると、彼女たちが卒業できなかったり、声優として更に高みに進むことができない。

 

では、「僕ら」はどうすればいいか?

ここまで長く話してきて、ごめんなさい。

それはそれぞれの問題で、「私」は介入できない。

 

これはアドラーも言っていて、「他者」の問題に介入してはいけない。

 

それぞれがそれぞれに答えを見つける必要がある。

 

だからこれから書くことはμ’sに頑張りを依存する「私」がどうやって折り合いをつけるか、だ。

 

「私」は自らの「頑張れないこと」を彼女達が「頑張ってくれる」ことによって依存していた関係を断ち切り、μ’s18人全てのメンバーの成長とさらなる発展を願っているし、「私」ができる限りの応援をしたい。

 

そして共有した想いを胸に、なにもない私もすこしでも現実と向き合ってよい状態にしていきたい。辛い時はμ’sを思う。彼女達が頑張ってきたことを思い、私も頑張るよ。

 

μ’sとの別れを共有することで私は強くなるだろう。現実も別れが常に待っている。圧倒的喪失の場面も少なからずやってくるだろうし、何度か経験がある。

 

それでも、μ’sと歩いてきた時間が私にはあるから。

なんとか踏ん張ってみる。

 

ここまで思わせてくれてありがとう。

ほんとうに寂しさと悲しさ、そして元気をもらいました。

 

μ’sは形をかえて、残り続ける。音楽も踊りも映像もたくさん残っている。

私はそれをずっと大事に保管し続けるし、ずっと愛し続ける。

 

そして、これからも進み続けるμ’sにおいていかれないよう、過去ばかりふりかえらないように必死で一緒に歩んでいきたいと思う。

 

 

 

「私たちは先に進むけど、君は、どうする?」

 

「私」の答えは決まった。「君」はどうだろうか?

 

 

 

 

最後に今回両日チケットが無かった中、運良くラブライバーさんにチケットを譲ってもらったので、短くその話をしたい。

 

もう終わりは近いから、簡単にすませるとします。

 

BD先行から全てのチケットを落選した私は満身創痍で3/31日を向かえて、そこで共にチケットを求めるAさんと出会い、その人が4/1日のチケットを求めているとのことなので、共同で違う場所でチケットを譲ってほしいという用紙を持って立っていたら、その人のおかげで3/31のチケットを買うことが出来た。

 

異性の名前名義のチケットだったので、入れるか不安だったが、アリーナではなかったからか、なんとか入ることができた。

 

その人が遠方からきていて、泊まる場所がないとのことだったので、家に泊めて上げることにした。そんなことは初めてだった。友人さえ一度もきたことがない部屋に、本名さえ知らない人を泊めるなんて。

 

自分でも信じられないが、その人がチケットをとってくれたことと、ラブライブ!を愛する人だったから、正直迷ったが、泊めてもいいかと思った。同姓の人だ。お互いに4/1もチケットもっていなくて、朝からチケットを求めて街頭に立つことを決めていた。

 

そして、4/1の午前中のたちはじめて3時間ぐらいで、チケットを売ってくれるという人が現れた。昨日はアリーナで10万や、それに近い金額を提示してくる人もいるので、アリーナの席ありますよ、と言われた時に、どうせ10万ぐらいかな。それだと難しいかなって思っていたが、聞くと、

 

とんでもなく安い額を提示された。

 

耳がおかしくなったのかと思った。7時過ぎにはライバルがいなかったが、時間とともにライバルがどんどん増えて、私のもとにも情報を得ようとハイエナのように群がっていたので、自ら価格をつり上げた。そのぐらい安かった。

 

その人が私を選んでくれなかったら、4/1は参加できたかもわからないし、ましてやアリーナ席でなんて見ることはできなかった。

 

その恩人はBさんと呼ぼう。

 

Bさんがチケットを持っているのがわかって、誰に話しかけようかと悩んでいるようなのをいち早く発見した私は、こちらに向かって来るときに、自ら声をかけることができた。

 

私は運がよかった。

ただ、今回はそれも多少は引き寄せることが出来ることを学んだ。

 

そして、アリーナ席というので、すごい額をふっかけてくる人もいたけど、アリーナ席なのに、あまりにも安く譲ってくれるBさんのような方もいた。

 

友人がチケットをとったが、友人がいけなくなってしまったとの事だった。私は申し訳ないがその幸運に感謝し、その友人さんにも感謝した。

 

そしてもし入れなかったら、チケット代を返すし、こんなに高く買ってもらってすみませんと言われて逆に恐縮してしまった。Bさんはアリーナの相場も知っていて、3/31のチケットは韓国から来たラブライバーさんに定価で譲ったらしい。

 

私は今回本当にラブライバーさんに恵まれた。

Aさん、Bさん。そして3/31日にチケットを譲ってくれた方がいなかったら、私は見ることさえできなかった。ほんとうにありがとうございました。

 

あと、東京ドームのスタッフの方、本人確認をしないでくれてありがとうございました。たしかに転売はよくないけれど、買う方はどうしても切実に見たいから大金を出しても買うのであって。なんか上手くそのあたりに折り合いがつく方法が確立されるといいですね。

 

 

思った以上に長くなった。

 

それでは私は絶対にこれで締めたいという言葉をもってして、終わろうと思います。

ラブライブ!μ’s、作った全てのスタッフ様、そしてラブライブ!をここまでにしてくださった、ラブライバーの方、ほんとうにありがとうございます。

 

 

切なくて時をまきもどしてみるかい?

 

 

NO NO NO

 

 

いまが最高!

 

 

 

 

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ラブライブ!μ’s Final LoveLive!~μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 東京ドーム ファイナルライブ感想 μ’sから僕らが受け取ったもの 1/2

 2016年の4月1日の現在、15時55分。

信じられないことに私は東京ドームで今、呼吸をしている。

 

チケットはBD先行から全て外れ、友人に頼んだ一般も全て惨敗だった。

私は午前中まで、チケットをもっていなくて、今日、ラストライブに参加できるかもわからなかった。

 

 

奇跡は起こった。それは、ラブライブのように。

 

 

 

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私は五万人の中の一人となれた。

 

緊張でのどが渇き、手が震える。

お茶も水もあったが、口にはしなかった。

 

3/31日は途中でトイレにいった時に長蛇の列だったので、今日は5時間頑張りたい。

しかも今の席はトイレから遠い。

 

なんと、今いる席はアリーナ席(ステージからもっとも近いプレミアの席)

センターステージから近くにいる。

 

私はニワカで、ラブライバーとも名乗れない、弱小者であり、前日の3/31日が初参戦で、本日が二回目の恥ずかしいほどに初心者の、ラブライブが好きなやつだ。

 

アリーナともなれば、特効服を着たガチライバーや、ラブライブブレードを4口~6口も両手持ち出来る、ワンピースのゾロにも打ち勝てそうな猛者がうじゃうじゃいるなか、ただならぬ緊張を感じる。

 

 

 

私は以前「ラブライブ!The School Idol Movie 劇場版を見た感想」を書いて、これは最後までおいかけないとと思っていた。

 

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特に音楽、ライブはラブライブにとって核なので、今回は上記感想の続編という位置づけになる。

 

私は音楽には疎いので、どうしても「物語」という枠組みのなかで、今回のラストライブの感想を書きたいと思う。

 

チケットが無くて精神的錯乱を起こしかけていた私に、チケットを売って下さった方、そして、二日目はなんとアリーナ席を格安で譲ってくれた方、ソロでいったのに、いつの間にか家にまで招待したAさん。

 

そして、私と経験を共にしてくれた愛すべきラブライバーさん達の為に感想を書きたい。お世話になったので、この経験をみなさんで共有できればと思った。

 

そして私自身、このラストライブがあまりにも素晴らしかったので、何年、何十年たっても、この記事のキーワードから、寂しさ、うれしさ、悲しさ、強さ、思いを思いだし、今、そして明日を肯定するために書きたい。どうせなら、それをみんなと分かち合いたい。それが多分、ラブライブを愛するということなのだろうから。

 

  

 

 

さあ、もう開演5分前なので、急ごう。

 

蛇足でこれだけ紹介させてほしい。本当に買ってよかったし、これからも活躍してくれそうなので。

 

 

 

 今回は東京ドームということで、照明が暗めで、更にミューズの激しいダンス、ゴンドラでの移動、メンバーが18人(大丈夫。あっている)もいたので、視野が広くとれて、暗くてもはっきり見えるものがほしいと某家電量販店の方に伺って、おすすめのペンタックスの双眼鏡を買ったが、大正解だった。

 

踊りがキレイに見えて、衣装のディティールまで見えた。

こんなに最高満足のものが一万以下で買えるのだから、日本ってすごい。

 

 

それでははじめよう。

 印象に残った曲やMC、出来事を書いていきたいと思う。

 

 

 

 

ここからは、大銀河宇宙~~ ナンバーワン!のネタバレします!!!!!

 

せーの。

μ’s 、ミュージック、スタート! 

 

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<4月1日公演>

M1  僕らのLIVE 君とのLIFE/μ’s
M2  僕らは今のなかで/μ‘s
M3  夏色えがおで1,2,Jump!/μ’s
M4  Wonderful Rush/μ’s
M5  友情ノーチェンジ/μ’s
M6  もぎゅっと”love”で接近中!/μ’s
M7  baby maybe 恋のボタン/μ’s
M8  Music S.T.A.R.T!!/μ’s

<メドレーパート(M9M13)>
M9  ユメノトビラ/μ’s
M10  ススメ→トゥモロウ/高坂穂乃果CV.新田恵海)・南 ことり(CV.内田 彩)・園田海未CV.三森すずこ
M11  Wonder zone/μ’s
M12   これからのSomeday/μ’s
M13  Love wing bell/μ’s
M14  Dancing stars on me!/μ’s
M15  Happy maker!/μ‘s
M16  WAO-WAO Powerful day!
    Printemps高坂穂乃果CV.新田恵海)・南 ことり(CV.内田 彩)・小泉花陽CV.久保ユリカ))
M17  NO EXIT ORION
    Printemps高坂穂乃果CV.新田恵海)・南 ことり(CV.内田 彩)・小泉花陽CV.久保ユリカ))
M18  sweet&sweet holiday
    Printemps高坂穂乃果CV.新田恵海)・南 ことり(CV.内田 彩)・小泉花陽CV.久保ユリカ))
M19  思い出以上になりたくて
    lily white園田海未CV.三森すずこ)・星空 凛(CV.飯田里穂)・東條 希(CV.楠田亜衣奈))
M20  ふたりハピネス
    lily white園田海未CV.三森すずこ)・星空 凛(CV.飯田里穂)・東條 希(CV.楠田亜衣奈))
M21  春情ロマンティック
    lily white園田海未CV.三森すずこ)・星空 凛(CV.飯田里穂)・東條 希(CV.楠田亜衣奈))
M22  Cutie Panther
    BiBi絢瀬絵里CV.南條愛乃)・西木野真姫CV.Pile)・矢澤にこCV.徳井青空))
M23  PSYCHIC FIRE
    BiBi絢瀬絵里CV.南條愛乃)・西木野真姫CV.Pile)・矢澤にこCV.徳井青空))
M24  錯覚CROSSROADS
    BiBi絢瀬絵里CV.南條愛乃)・西木野真姫CV.Pile)・矢澤にこCV.徳井青空))
M25  Angelic Angel/μ‘s
M26  輝夜の城で踊りたい/μ‘s
M27  だってだって噫無情/μ’s
M28  Hello,星を数えて/星空 凛(CV.飯田里穂)・西木野真姫CV.Pile)・小泉花陽CV.久保ユリカ
M29  ?←HEARTBEAT絢瀬絵里CV.南條愛乃)・東條 希(CV.楠田亜衣奈)・矢澤にこCV.徳井青空
M30  Future style高坂穂乃果CV.新田恵海)・南 ことり(CV.内田 彩)・園田海未CV.三森すずこ
M31  それは僕たちの奇跡/μ’s
M32  ミはμ’sicのミ/μ’s
M33  Super LOVE=Super LIVE!/μ’s
M34  No brand girls/μ’s
M35  KiRa-KiRa Sensation!/μ’s
M36  SUNNY DAY SONG/μ’s

EN1  START:DASH!!/μ’s
EN2  Snow halation/μ’s
EN3  Oh,Love&Peace!/μ’s
EN4  どんなときもずっと/μ’s
EN5  MOMENT RING/μ’s

W-ENCORE  僕たちはひとつの光/μ’s

ラブライブHPより

 

当然のことながら、東京ドームは広い。

ただ、私が思ったことは、たった5万人しか入らないのか。ということ。

 

μ’sのファンは数多くあぶれてしまったんだな、と。実際3時過ぎでも駅近くにはチケット難民が溢れていた。3/31の三倍以上はいそうだった。私も朝まではその一人だった。

 

私の隣の恩人が選んでくれなかったら、アリーナはおろか、4/1にドームの中にいられたかどうかもわからない。何度もお礼をいったが、それでも、祈りに似た感謝をずっと送り続けた。

 

4/1は3時過ぎから入場していたが、3/31日も開場には曲が流れていて、 Snow halationの時は、サイリウムを白にしていたり、はじまる前から、開場はあったまっていた。

 

おそらく16時02分ぐらいに開始となった。

最初は新作アニメから。これは嬉しい。

 

アルパカのこどもが生まれるというアニメから小泉花陽と、矢澤にこが次のライブがどこでやるのか? えっ? ドーム? というおなじみのやりとりからはじまる。

こういうシンクロ演出、心から素晴らしいと思う。

 

そして。

 

僕らのLIVE 君とのLIFE」から伝説がはじまった。

 ぞわぞわとして、鳥肌がたった。

 

いる。μ’sが。目の前に。

 

すさまじい歓声があがる。男が多いので、野太い声だが、ときおり女性の歓声も聞こえる。

 

曲は何度も聞いていたが、ここまでライブでは盛り上がるものなのだなぁと感慨深かった。

 

開場も薄暗いなか、9色のサイリウムが光っていて、幻想的な雰囲気だった。

 

やっぱり探してしまう。ナンジョルノさんを。

 

いた。元気に踊っていた。それだけで嬉しい。踊らなくてもいいから、いてくれるだけで嬉しい。南條さんがいるだけでμ’sは安定感が増す気がする。

 

http://nanjolno.jugem.jp/?month=201512

(ナンジョルノさんのファイナルライブへの想いが泣ける)

 

 

私はラブライブレードが売り切れによって買えなかったので、ニワカキングブレードをピンク(矢澤にこ×徳井青空(そらまる))色にてセットする。

 

今回は開場に少なくない矢澤先輩推しがいたので、嬉しく思う。

 

 僕らのLIVE 君とのLIFEの衣装は年末年始のバンダイビジュアルラブライブ動画配信で見ていたが、やっぱり生で見ると感動する。

 

 3/31日は二階席の前方で、私は目が乱視なので、中央ステージの3つの巨大なモニターにサブモニター3つの計6つの映像がぼやけてしまったが、

 

見える!見えるぞ! アリーナなら!

 

全くアニメと一緒で、アニメが一緒なのか、こっちがアニメにあわせているのかわからないふしぎな感覚を味わうものの、最初からテンションは高かった。

 

だってμ’sが目の前にいるのだから。

 

夏色えがおで1,2,Jump!もWonderful Rushも大好きなので、サイリウムをふりまくった。昨日にある程度かけ声やサイリウムの振り方などは現地で覚えたので、なんとかガチライバーさんたちに迷惑がかからないように必死でついていく。

 

大型モニターとすこし遠くのステージを見て、それから時々双眼鏡でのぞく。すっごくキレイに見える。

踊っている。アニメと全く同じで、そこにはえみつんや、そらまるが歌って踊っているのだが、私には穗乃果や矢澤にこも一緒に見える。

 

ふしぎな感じだが、同じ思いだった人は多いのではないだろうか。大型モニターでは、常にアニメのPVが流れているし、私たちはすでにμ’sとはえみつん=ほのか ナンジョルノ=エリーチカといった脳内補完が出来ていて、幸せな幻想や幻覚が見えるようになっているのだ。

 

私は視力悪く乱視気味なので、メインステージは遠かったものの、センターステージの目の前だったので、夏色えがおで1,2,Jump!でμ’sがセンターステージへ移動してきた時、

 

ち、近い! 吐息がかかってしまう! と身を乗り出した。

 

裸眼で顔が見えて、踊りを見ることができる。こんなに幸せなことがあるだろうか。

踊りは揃っていて、とてもキレイだ。どうしてもBDやカメラ映像を見るとバストアップが多いので、わからないが、遠くから全身を見るとその美しさにため息がでる。

 

そして4曲目のWonderful Rushで衝撃が起こった。

 

うあ。μ’sが近づいてくる。2mほど目の前にいる。μ’sが。

 

床が移動し、三塁ステージへと移動をはじめる。踊りながら、頭上に近づいてくる。これでテンションが上がらないわけがない。必死で叫ぶ。

 

そらまるー。にっこにこにー。

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そして頭上に来たとき、パン○ラしないかしっかりと両目をドライアイ覚悟で見開いたが、さすが、ラブライブ!しっかりと見えないようになっていた。

 

頭上をステージが通過したあとは、正面を向いていたラブライバー達が一斉に移動先に向かって、向きをかえる。

すごい。アリーナってこうやって見る方向を変えるんだ。

昨日の2階席では考えられなかった光景が目の前に広がっている。

 

 

 5曲か6曲ぐらい終わったぐらいに10分ぐらいの絶妙な休憩が入り、その間は椅子にすわってμ’sと私たちは休む。この間もメンバーのインタビューがくあって飽きない仕組みとメリハリがきいていて、実に上手い作りだと思った。

 

 

 

 

特に今回はじめてライブを見て思ったことは、

 

μ’sの踊りがとても綺麗 そろっていて、なおかつキレがある。そして激しい。歌って踊って4~5時間ってすさまじいと思う。

 

今更だが、みんな綺麗で特に肌のキメがすごい。

 

ナンジョルノさんがいるだけで安心する。オトナの色気が出ていて素晴らしい。

 

りっぴーが美人でかわいいのに仕草もかわいいので、全部かわいい。とにかくかわいい。

 

くっすんが超絶美人だった。

 

pileちゃんが美人すぎた。

 

みもりんの笑顔にしにかけた。魅力的すぎる。美人なのにチャーミングなところも素晴らしい。

 

えみつんの声が強い。声に力がある。えみつんの存在感、リーダー感がすごい。

 

うっちーの生声がキュートすぎる。もっとも声優っぼい声だと個人的に思う。

 

シカコのスタイルが良すぎて、ダンスの映えがすごかった。目立っていた。

 

私の推しメンのそらまるはやっぱりムードメーカーだなって思った。出てくるだけで個人的テンションが1,75倍増しになる。あと、ライブではじめてきがついたが、ノースリーブを着たそらまるは直視できないぐらい魅力的だ。肩のラインと脇と素晴らしいものをもっておきながら、二枚目も三枚目も出来、矢澤先輩とのシンクロ率も非常に高く、そらまるをアリーナで目の前で見たときの多幸感ときたら……

 

 

一気に曲目を飛ばす。

 

BIBIがユニットの中ではいちばん好きだ。

 

 

Cutie Panther最高過ぎて、ここまでライブで盛り上がるなんて感無量だった。踊りも情熱的で見ることができて幸せだった。 そらまるのノースリーブはルーブル美術館に展示するべきだと思う。

 

PSYCHIC FIREが個人的にすごくよかった。テンションが上がりまくった。

 

 

そして、Angelic Angel

映画の衣装完全コピーか。あまりにも艶やかだ。

扇子と踊りもあっていて、なんというか、こういう素晴らしいパフォーマンスを間近で見ることが出来て、神に感謝したくなった。

 

ドームの液晶大画面で、扇子でハートマークをかくと、CGで描かれる演出をしていて、映画と同じく粋なシンクロ演出だと胸温だった。

 

 

M28  Hello,星を数えて

 りっぴーの独壇場で、映画と同じ、車やトレンチコートが出てきて、りっぴーがにゃんにゃん。あのかわいい顔でにゃんにゃんするのでとにかくにゃんにゃんだった。よくわからないと思うが、すさまじい破壊力だったにゃんにゃん。

 

 

 

 M29  ?←HEARTBEAT

 

黒縁デカサングラスの三人の踊りと演出がかわいすぎる。

 

 

 M36  SUNNY DAY SONG

 

曲ではいちばん好き。元気が出る。それと曲が始まる前にりっぴー隊長から、ふりつけ指導があって、サビの時の一体感がよかったなぁ。ライブで聞くとなおよかった。生っていかなる時も良いよね。

 

 

ここでアンコール。みんな必死でμ’sを呼び戻そうとしている。正直ここまででみんな声がかれていたり、疲れたりしているが、声援はなりやまない。みんなもっとμ’sを見ていたいんだという強い気持ちを感じた。私も声をはりあげて、アンコールと叫んだ。

 

 

 EN2  Snow halation

 

ラブライバー=ベトナム帰還兵=百戦錬磨の超エリートだと実感した。え? なになに?みんな曲後半前の穗乃果ソロパートの時に、白一色だったサイリウムを完ぺきなタイミングで切り替えたり、別途サイリウムを突貫工事みたいに椅子にたたきつけて、会場すべてがオレンジになった時、「OH!ベトナム帰還兵ども、訓練されすぎ。クレイジー」と思いましたとさ。

 

 

EN5  MOMENT RING

 

いよいよラストCDシングル曲 これもとても良い曲だし、μ’sのテーマそのものを表している。そしてなによりこのライブが終わりに近づくのをいやでも感じてしまう。

 

  

 

 

MOMENT RINGが終わった。

 アンコール。アルコール。アンコーール アンコーーーールとなりやまない声援と怒号。その時、照明が落ちる。

 

やはりまだ終わっていない。だってあの曲がまだだから。

 

センターステージから何かがぬぅっとゆっくりとこちらにゆっくりと向かってくる。

 

ん?

 

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んん?

 

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んんん?

 

 

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エルメス? ララア?

 

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違う。蓮の花だ。

 

こ、これは。間違いない……。

 

ゆっくりと蓮の花ギミックがセンターステージまで移動してきて、ゆっくりと花開く。

  

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ぼ、僕たちはひとつの光……だ

 

 

 

 

 

 

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 開いた蓮の花の中からμ’sが出てくる。

開場は大歓声だ。映画を見ているようだった。

 

映画の演出で、観客は映されなかった。それは僕たちラブライバーが見ていて当たり前だからあえて描かなかったか、それともμ’sμ’sであること、みんなの「アイドル」ではなく、期間限定の「スクールアイドル」を選んだ結果の演出なのかはわからない。

 

どちらにしても、寂しいことに変わりは無い。それは何か尊く、手の届かない概念のようなものにμ’sが変化してしまうように感じたから。

 

 ただ。今回は違うんだ。

 

 

この蓮の華を咲かせたのはμ’sとそれに関わるスタッフさん。そして僕たち、ラブライブ!を愛するものたちが作り上げたものだ。

 

μ’sの踊り、パフォーマンス、歌、お辞儀、お礼。その全てに心から、ラブライブ!を愛するものへの感謝を感じる。そういうのは伝わるんだ。

 

 アニメがはじまる前から、ずっと応援しつづけた、古参ラブライバーから、私のようにアニメが素晴らしく、最後のライブが初参加だった人。それらの人の応援がこの蓮の花を咲かせて、μ’sを東京ドームへと導いた。

 

一緒に歩んできたんだよね。

これが、その結果なんだよ。

 

そう、聞こえた。少なくとも私はこの蓮の花が開いた瞬間にこみ上げてくるものを抑えることができなかった。

 

いやがおうでも意識せざるをおえない。

もうすぐ、別れの時間がせまっている。

 

 だからこそ,私は声を上げ続けた。一緒に歌った。精一杯一本しかないサイリウムをふりまくった。

 

 

高い、私のいるアリーナ席からあまりにも高いところに18人がいる。ほとんど前方の部分しか見えない。

 

蓮の花は泥水の中でしか、綺麗に咲かないらしい。

ラブライブ!での「泥」とは、メンバーとの別れであり、変化の苦しみであり、卒業である。

 

それらによってμ’sの蓮の花は花開いた。

 

「Ah! ほのかな予感から始まり」とメンバー全ての名前が出てくる天才「畑亜貴」の作詞力のすごさ。 鳥肌がたつ。

 

「切なくて 時をまきもどしてみるかい? NO NO NO いまが最高!」

いつもここで唸ってしまう。

 

わかっていたし、覚悟もしていた。

映画の時にこれに似た喪失感を感じたからだ。

 

ラブライブ!の名前は残っても、μ’sは行ってしまう。

彼女達は前に進むために、卒業していくのだ。

 

過去(ずっとアイドルで居続けること。現状維持を続けること)と決別し、今(未来)を選んだμ’sの選択。それを喜ばなくてはいけないとわかっていて、私たちはなぜここまで悲しい気持ちになるのか。

 

 

それはおいていかれる、と思うからではないだろうか。

 

 

私はμ’sのように輝かしい未来もやりたいこともない、世間一般の「普通」というものにも遠く及ばない存在だ。

 

そんな人間が、輝かしい人に対して思う想いは嫉妬であったり、おいていかれるような焦りと喪失感だ。

 

 ただ、μ’sは僕らラブライブ!を愛する人たちを違う形でとらえているのではないか、と考えた。

 

「光を追いかけてきた僕たちだから さよならは言わない 
また会おう 呼んでくれるかい?
僕たちのこと 素敵だった 未来に 
繋がった夢 夢の未来  君と僕の LIVE&LIFE」
 
 

 あくまで、一緒に歩んできた君たち、一緒にいこうよ!、と感じるのだ。

 

そんなことを考えながら、汗だくで4時間近く声を張ってがらがらになった喉がひりついてくる。

汗がしたたり落ちる。

 

終わりが近づいてくる。

こわい。もう、μ’sを見ることが出来ないかもしれない。

 

今もっともこわいことは将来の不安ではなく、μ’sが見られなくなること。

「今この瞬間」で、彼女達が揃って、僕らが愛する曲を歌う場が失われてしまうこと。

 

μ’sも必死に歌い、そして踊ってくれる。ナンジョルノさん。無理はしないで。いてくれるだけで、この場に共にいて歌ってくれるだけで嬉しい。

私たち、僕らも必死に声援とサイリウムでそれに応える。

 

僕たちは10人目、20人目のμ’sだ。

 

このサイリウムでわかるよ。

微力ながら、私たちも東京ドームを彩っているんだ。

みんなで、参加しているんだ。みんなでμ’sなんだ。

 

μ’sが「今」を肯定しつづける限り、僕らも肯定をしなくてはならない。

僕らもμ’sだから。

 

映画での衣装そのもののの、μ’sが踊っている。歌っている。ただでさえ、美しい彼女たちは時を区切ることによって更に輝きをましていた。

 

曲の中盤から、終わりにかけて、ラブライバー達が歌い出す。

 

近くの女性が泣いていた。隣のガチライバーも泣いていた。

 

みんなわかっている。終わりが近いこと。

そして、μ’sから問われているということ。

 

「ねぇ。私たちは先に進むけれど、君はどうする?」

 

「一緒にいこうよ!」 でもなく、「私たちは、もう行くね」でもなく、「君はどうする?」そう問われているように感じる。

 

多くのラブライバーが思ったに違いない。

 

「一緒に未来にすすもう」、と。

 

そして開場全体の大合唱のなか、曲が終わる。

μ’sのラストライブも終わる。

 

エモーションがただよっている。

会場全てにそれを感じる。

 

曲が終わり、いよいよライブも終わるのを誰もが感じている。

 

最後はそれぞれのメンバーが最後の言葉を話す。

 

特に記憶に残ったのはえみつんだ。

 

「しばらくこんな形では会えないかも知れません。約束はできませんが、いつか必ず、またみなさんとまた会いたいと思います。その気持ちはきっと、ここにいる18人も同じです。私たちはずっと、μ'sです。」

 

やっぱりリーダーはえみつんであり、穗乃果なんだなぁともうあふれ出てきたものを隠すこともなく、最後の勇姿を見守る。

 

μ’sは自立し、卒業する。そして未来へ進む。

 

「君は、どうする?」

 

僕らが「未来」という戦いを選ぶなら、たぶん「μ’s」ともまた会える。

 

それは一緒に前に進むということだから。

例え、向かう未来の道が同じ道でなくても、どこかでまた会える。

 

ただ、未来という同じ方角に歩いていかないとμ’sとまた会うことは出来ない。

 

僕たちはこわくても、変化や変わる未来から逃げるわけにはいかない。それを彼女達は教えてくれたのだ。

 

一緒に未来に向かって進もう。

 

最後の言葉が終わり、大歓声と拍手とメンバーの名前を呼ぶ声、すすり泣く声、それらが全て感情となって、会場を包む。

 

一瞬だけ、それらの声がやんで、その後、アンコールの声が続く。

それは絶対に来るとわかっていて行うおざなりのアンコールではない。

 

声を出し、心から呼ぶとき、μ’sを召喚できるかもしれない。

 

そんな祈りに似た、叫びだ。

 

μ’sμ’s、アンコール。アンコール。

必死に叫び続ける。

 

警備員も不安そうな顔で観客の様子をうかがっている。

 

しかし、これで終わりだというアナウンスと、照明が明るくなる。

 

 

そうだよね。

ここまでのパフォーマンスを見せてくれて、

さらに歌って踊ってくれなんて虫が良すぎる

 

μ’sの卒業を見届け、一緒に卒業するのも応援してきた僕らの役目で、近くにいて、共にこの体験を共有した5万人+ライブビューイング+世界中のファンの役目だ。

 

隣にいた、恩人にお礼をいって、私の今日の一生忘れない体験は幕を閉じた。

 

わかっていたけど、すさまじい喪失感だった。

前のラブライブ!のブログで偉そうなことを書いておきながら、ほんとうに辛くて、どうしても現実を直視できない。

 

μ’sをもう、見ることが出来ないかもしれない。

このメンバーやラブライバーとこういった形で会うことができないかもしれない。

 

それでも、この経験を胸に、辛いことがあっても前をむいていくよ。

 

だから、ほんのすこしだけ感傷に浸らせてほしい。

μ’sとの、僕らとのこの共有体験を思い出して、浸らせてほしい。

 

ほんのすこしだけ後ろをふりかえる。過去をふりかえる。

そこには鮮やかにμ’sが踊っていた。アニメで矢澤にこがにっこにこにーとおどけていた。

 

よし。もう大丈夫。

 

μ’sと共に自立し、卒業する覚悟は出来た。

 

さっき言い忘れたことをいうね。

 

 

 

 

せーーーーーーーーーーぇぇぇぇぇぇぇっっっっっのののののぉぉぉぉぉぉ!!!

 

 

 

 

 

 

今が最高!

 

 

 

 

 

 

 ↓2/2この記事の続きです。

outsiderjun.hatenablog.com

 

 

 

outsiderjun.hatenablog.com 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

がっこうぐらし! 感想 物語のなかでの免罪符の扱い方

がっこうぐらし! 感想 物語のなかでの免罪符の扱い方

 

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記事の構成

1,「ミスト」の後味の悪さは「待たなかった」先にあるのではないか

2,「ライフ・オブ・パイ」の免罪符はどこにあるのか 

3,「がっこうぐらし!」の登場人物編 「くるみ」のツインテールは自らの英雄性の留保ではないか。

4,「がっこうぐらし!」の演出編 「ゆき」の現実逃避について

5,「がっこうぐらし!」のストーリー編「ゆき」はいつ自分を許すのか

6,まとめ 「ミスト」「ライフ・オブ・パイ」を比較して見て、「がっこうぐらし!」はどうなのか。

 

こんな感じで感想を書いていきます。

※「物語のなかでの免罪符の扱い方」というテーマで「がっこうぐらし!」とは他の作品も含めて、多角的に書きますが、「がっこうぐらし!」のことだけみたいなって方はページ中央まで飛ばしてくださいね。

 

 

アニメ版の「がっこうぐらし!」はほんとうにすばらしかった。よかったうえに個人的なテーマになっている、「いかに登場人物が物語の中で救済されるか」に深く関わってきたので、是非とも感想を書きたいと思った。

 

突然だが、

アニメ「がっこうぐらし!」

映画「ミスト」

映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日

を「免罪符」三大作品と勝手に命名した。

 

この三つの作品を比較しながら、いかにがっこうぐらし!がすばらしいかちょっと書きたいと思う。

 

私は映画に詳しくないのだが、世間の方がどれぐらい映画を見ているのか私にはわからない。「ミスト」は後味の悪いスティーブン・キングの原作で有名なのは知っているが、「ライフ・オブ・パイ」はどれだけの人が見ているのかわからない。

 

もし私の書く内容に興味があるが、まだ上記の作品を見てない方は損はさせないから、是非見て頂きたいのだが、忙しい日々に映画を二本見ろっというのは相当な暴力のような気もするので、よかったら、「ライフ・オブ・パイ」だけでも見ていただけると嬉しい。これはほんとうにすばらしく、見ないと損をするレベルだからだ。

 

「ミスト」もすごくオススメするが、後味が悪く、ホラーが苦手な方もいると思うので、もし私のつたないネタバレに不快感をしめさないのであれば、続きをご覧下さい。

 

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(注意)ここからは、アニメ「がっこうぐらし!」

以下全て映画

「ミスト」

シックス・センス

ライフ・オブ・パイ

「ゾンビ(1978)ディレクターズカット版」

のネタバレしかしませんので、ご注意下さい。

(このネタバレラインナップは相当悪質のような気がする。先に謝っておきます。すみません。ネタバレなしでは上手く伝えられそうにないのです)

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ではすみませんが、ネタバレしていきます。

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記事の構成

1,「ミスト」の後味の悪さは「待たなかった」先にあるのではないか

2,「ライフ・オブ・パイ」の免罪符はどこにあるのか 

3,「がっこうぐらし!」の登場人物編 「くるみ」のツインテールは自らの英雄性の留保ではないか。

4,「がっこうぐらし!」の演出編 「ゆき」の現実逃避について

5,「がっこうぐらし!」のストーリー編「ゆき」はいつ自分を許すのか

6,まとめ 「ミスト」「ライフ・オブ・パイ」を比較して見て、「がっこうぐらし!」はどうなのか。

 

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1,「ミスト」の後味の悪さは「待たなかった」先にあるのではないか

 

 

ミスト [Blu-ray]

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 ミストを全部見た方へ向けて書きます。ラストの後味の悪さがトラウマになりそうな作品だった。主人公が霧から出てくる化け物から殺されるより、自殺を選ぶ。主人公が車で一緒にショッピングセンターから脱出してきた仲間を射殺していく。辛い立場だ。(主人公が死ぬ為の弾薬が不足しているので、主人公が一人取り残される)

 

その後、どうやって自分が死のうか逡巡しているなかで、霧の中でまったく見えなかった軍隊が現れ、これから霧の化け物に支配されていた世界へ秩序が復活する描写が写ってバッドエンドのような終わり方だ。

 

スーパーマーケット脱出(後半)してからの映像をふりかえってみる。外には予想通り、化け物があふれてきて、主人公の家も化け物の巣が出来ている映像が流れる。どこまでいっても人の気配がない。世界は化け物であふれている。

 

手元にDVDが無くて確認できないが、おそらくスーパーマーケット脱出はクライマックスなので、映画が一時間半ほど経過した後に行動したと思われる。

 

メタ的な視点でも、短い。映画的な時間の流れの中での絶望へいたる時間があまりにも短いのだ。

 

それからすぐにガソリンがなくなってしまい、みんなの顔色をうかがい、やがて、銃をとりだす(記憶で書いているので、多少違っている可能性がある)

 

そして一人ずつ射殺していく。

そして、軍隊が見えて、後すこし自殺を我慢すれば、みんな助かったのに。ここでEND。

 

ここで、ただ単に、「うわー。あとちょっと我慢すれば、みんな助かったのに、後味悪いなー」で終わるのもいいが、もうすこし考えて見る。

 

なんでこんなに後味が悪いのか。

 

ああ、そうか。

主人公は努力(我慢・時間的な粘り)をしていなくて、免罪符を得ることができないから、後味が悪いのだ。

と気がついた。

 

主人公が映画的な時間の中でもひたすらに粘ったり、最後に餓死する寸前まで自殺をさけるとか、なんとか生き抜こうとしたうえで自殺を選んだのなら、もう誰がなんといおうと、主人公は射殺した後、軍隊を見たとしても、自分をいつか許せたかもしれないのです。

 

しかし、映画でのねばらなかった主人公は、免罪符を得ることが出来ない。

きっとこの後、自殺したか、精神が崩壊したと思います。

 

主人公が免罪符を得られなかったことへの圧倒的な嫌悪感。

これが「ミスト」の気持ち悪さかなぁと思った。

 

それでおそらく制作者側が意図的にそういった効果も狙っての構成ではないかと思うので、後味が悪くても、主人公が免罪符を得られないとどうなるのか、を描いた、すばらしい作品だと思った。(個人的な好みではないが、良いテーマの作品)

 

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2,「ライフ・オブ・パイ」の免罪符はどこにあるのか 

 

 

 

今年から意識して大量に映画を見始めたが、今年のベストスリーには確実に入る「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」(以下ライフ)

 

ネタバレするが、物語の序盤で、遭難し、虎や動物と一緒に海をさまよい続ける。それが実は創作で、動物は自分の母やコックだったという衝撃の内容。

 

主人公はまず、荒唐無稽な遭難の話を、事件の真相を調査しにきた人間に話す。虎がいて、オランウータンがいて、シマウマと一緒に漂流した、と。

 

しかし、調査員はそんな荒唐無稽な話は信じられない。だから、真実を、誰でも納得できる話をしてくれ、と主人公にいう。

 

そこで主人公は、動物は実は人間で、母を見殺しにした話や、コックを殺した話など、壮絶な遭難における出来事を語り出す。

 

主人公は小説が書けなくなった小説家に話をしているという構成で、その小説家に問う。「どっちの話が好きだ?」

小説家は、動物の話だ、と答える。

 

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ライフはほんとうに構成が見事すぎる。

船が沈没して、救命艇で動物と過ごすストーリーが描かれるが、それは創作で、実際はサバイバルという名前さえかすむような凄惨なことが起こる。それをメタファーを上手く使って描く。そして、最後にそれは創作だったとあかすのだ。

 

人は辛い時に逃避する。

人によってそれは人格が複数になったり、本や物語、コミュニケーションなど、様々な逃避方法がある。

 

主人公は創作によって、サバイバルを生き抜いた。それでも罪を感じている。猟奇趣味ではなくて、色々なものを食べなくてはいけなかった。

 

これは私たちがなぜ、本・アニメ・映画などのフィクションを見るのかの肯定にもなっている。

創作にたいする力強いエールだと思った。

 

逃避と書いたが、逃避以上のものだ。主人公はこの現実をそのままに受け止めていたら、精神的にいきゆくことは出来なかっただろう。私はライフをホラーものとしても高く評価している。

 

話を免罪符に戻す。

この一連の出来事を罪といってしまうことに私は一抹の不満を感じるが、主人公がそれを胸に秘めているのはあきらかで、辛い。

主人公の「ほんとうのはなし」を聞いた調査員は「動物の話」を信じた。

つまり、主人公へ免罪符を与えた。

 

冒頭から登場する話の聞き手の小説家はメタ的な立場で、これは私たち観客を映画へ深く導くための存在だ。

その小説家も「動物の話」を支持した。

 

主人公は二人からの免罪符を得た。

それでも足らないと私は思った。

足らないとはどういうことか。

 

ラストで小説家に「どっちの話がいい?」と聞いたあと、小説家は答えるまで、間をあける。それは迷っているからではない。迷っている表情ではないからだ。それよりもなんと答えようかと考えているように見える。この演出がすばらしい。

 

その演出は、私たち観客に「どっちの話がよかった?」と聞いているのだ。

 

そうして第三の観客へ免罪符をゆだねたライフという作品。すばらしすぎる。映像も構成もメタファーも良くて、何度でもみたい。

 これが普通に救命艇で人間が出てきたらと考えると、ここまでの絶望と感動は得られなかっただろう。

まさに創作や寓話の底力を感じた。

 

 

 

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3,「がっこうぐらし!」の登場人物編 「くるみ」のツインテールは自らの英雄性の留保ではないか。

 

 

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やっと「がっこうぐらし!」です。長くなってしまってすみません。

 

まずは登場人物から魅力を語っていきます。

 

「くるみ」ちゃんが特に魅力的でよかった。私の中で屈指の「背負っちゃってる系ツインテール」に認定された。f:id:outsiderjun:20151002133654p:plain

 

 シャベルの武装もよかったし、戦闘要員で頼れるお姉さん、そして、男勝りな性格で、「りーさん」がリーダーで頭脳派なのに対して、くるみは手を汚す役かな。

 

くるみとツインテールの関係について。

「ゆき」は「めぐねえ」が「かれら」=「ゾンビ」になってしまってから、精神を崩壊する。「みーくん」はショッピングモールから合流した新参者。りーさんはくるみに対してあまり戦闘には向いていないように見える。だからくるみが「かれら」と戦っているのだと最初思っていた。

 

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でもちがって、くるみは自ら、フォワードをやっている。

それはこの世界のゾンビが「かれら」だからだ。

かれらはかつて机を並べたり、校舎で見かけたがっこうの仲間なのだ。

 

だから、みんな殺したくないし、くるみは何度もかれらを攻撃するときに逡巡する。ショッピングモールからの帰りのドライブでくるみはりーさんに「あいつらには意識はあると思うか。ないと思わないと嫌すぎる」という。

殺したくないけど仕方なく、やっている。

 

じゃあやらなければいいか、りーさんにかわってもらえばいいかというとそうもいかない。くるみは好きだった男の子がかれら化した時に彼を殺してしまう。

そういう思いを他の人にさせたくないのだろう。

 

注目すべき演出で、ショッピングモールへ向かう為に、車を駐車場に取りに行くときに、くるみはなんと、ツインテールをアップにして、かれらに捕まれないようにまとめたのだ。

 

この瞬間が胸を打たれた。

 

彼女はいわばヒーローなのだ。

女性がヒーローになるには、男性がいてはいけない。男性がヒーローになるからだ。萌えアニメけいおん!やまんがきらら系の4コマには男性が出てこない作品がいっぱいあるが、「がっこうぐらし!」では成功している。

 

彼女はフォワードでヒーローだ。

これで敵がエイリアンや人間ではない、ようは殺すことに抵抗がなければ、彼女は喜んでヒーローでありつづけたに違いない。

しかし、敵はかれらだ。

 

あの世界にはおそらく美容室というものはあるまい。

はさみがないというわけでもないはず。

かれらに捕まれたらまずい弱点になるツインテールをなぜ切らなかったのか。

ツインテールが気に入っていたからか。女として髪が命だったのか。

 

だったらツインテールを常に戦闘状態のようにまとめておけばいい。

おそらく、くるみのツインテールは心をあらわしている。

 

ヒーローとして戦かわなければならないが、同時にかれらを殺したくなくて、ヒーローとして完璧になることを留保したい。その気持ちを幼女の象徴であるツインテールに託しているのではないか。ツインテールから卒業することは、戦士になること。大人になること。つまり、ヒーローとしての期待を引き受けなくてはならない。くるみは泣きながら、しかたなく戦っている人物像が私のなかでは立ち上がってきた。深読みのしすぎだろうか。

 

更に深読みというか勘違いかもしれないが、アニメ版の「がっこうぐらし!」では、みーくんとゆきが最後に活躍する。彼女達はショートカットだ。ヒーローを留保していたくるみはやっぱりというか、後半の10話でめぐねえにやられてしまう。ヒーローが新たに誕生するには、ヒーローの不在がおとずれなければならない。くるみの不在により、立ち上がった二人のヒーローはショートカットだ。それは戦う男性性の象徴なのかもしれないなんて思ったり、思わなかったり。

 

  

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4,「がっこうぐらし!」の演出編 「ゆき」の現実逃避について

 

演出が白眉だった。

一話の平和な学校生活がゆきの幻想であって、実際はクラスメートがゾンビ化している恐ろしい世界が現実だった。

 

ゆき視点だと、世界が平和で、実際の客観描写はゾンビだらけの手法はシックス・センスみたいだと思った。

 

この演出のうまさは衝撃だけでなく、ああ、自分のなにか辛いことがあったらこういう風に逃避をするかもしれないという妙な納得感があったので、これだけヒットしたのだと思われる。

 

一話で、ゆきが現実からショックによって逃避していることがわかった時に、私はこの逃避をどうやって消化するのか気になった。

 

ここで脚本家チームを見ると……。血みどろチームだった。

これはやばい。

魔法少女まどか☆マギカみたいになるのかと思った。

ニトロプラスだし、太郎丸(犬)の声優が加藤英美里さんだし。

 

でも予想を超えて、すばらしい逃避の解消の演出だった。

 

二話の図書館で、ゾンビに襲われるシーンがある。

ゆきが現実になにが起こっているかわからないので、かれらに追われてしまう。緊迫感がありつつも、みーくんやりーさんやくるみがゆきを白痴扱いしていることがわかる。

 

あの場面のいらだちと諦観は、何度かゆきが現実逃避して、見当違いなことをいっているときに皆がじゃっかん苛立っているのがわかる。

 

ゆきの魅力は笑顔と無邪気さだ。

現実を逃避していることを皆は仕方ないと思いつつも、どこか、ずるいと思っていたり、苛立つことはあるものの、ゆきの笑顔と無邪気さでありえない非日常を日常化している。

それがみなの支えであり、救いなのだ。

 

それでも、ゆきの現実逃避への罪のようなものが徐々にたまっていく。

その罪をどうやって解消するのかを私は見守った。

 

更に演出でよかったと思うのは、りーさんの描き方だ。彼女はあくまでも園芸部の部長であり、しっかりしているが、ここぞというときにもろく、うろたえてしまう。11話でくるみがかれら化をしそうな時に、包丁でとどめを刺そうとする。くるみはもしゾンビ化したら、りーさんに「迷わないでほしい」という。ゆきはすでに現実を逃避していたし、みーくんはショッピングモールからきたばかりなので、実質りーさんに頼むしかなかったわけだが、りーさんには背負いきれないだろうなと思ってしまった。

 

最後はなんとかりーさんがこらえてくれて、くるみは助かったわけだが、りーさんの心境を思うと、よく頑張ったなと思う。

「ミスト」では粘れなかったが、りーさんがねばってくれたことで良い方向に向かったことを描いていれたことがとてもよかった。

 

特に11話からの怒濤の展開は文字通り、手に汗握って見た。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

5,「がっこうぐらし!」のストーリー編「ゆき」はいつ自分を許すのか

 

ゆきの免罪符の描き方が王道で、見事だった。

ゆき自体は現実逃避に罪なんて感じていない。

だって、頭のなかではゾンビはいなくて、めぐねえが死なずに、いつでもそばにいてくれる。

 

罪という言い方があっているのか、私にはわからないが、「学園生活部」のみんなは多少なりともゆきに対して思うことがあるのは確かだ。

 

だから物語として、この通過儀礼をクリアしなくてはならない。

 

私は現実を思い出して、かなり苦しむのではないかと予想した。

脚本チーム……。それにゾンビ系ホラーなので、結構容赦ないインガオーホー(ニンジャスレイヤー)がやってくるのではないか。

 

しかし、違った。綺麗だなって思った。

 

10話後半でくるみが怪我をしてからのシリアス回で、ゆきは見えている世界と、実際の世界の乖離を意識するようになる。

 

そこから、11話ではなんと、みーくんがゾンビがなだれこんできたときに唖然としているときに助ける。

まだ現実と客観の乖離はあるものの、ゾンビを認識できるぐらいには回復している。

 

そのまま、みーくんがくるみへの薬をとってくるために、地下へと向かう。みーくんが地下でゾンビにかこまれて、ピンチになった時に、ようやくゆきが動き出す。

 

いままでの現実逃避していた罪を、みーくんやみんなを助ける為に、行動する。この瞬間にゆきは許された。

更に、ここで、めぐねぇ(現実逃避の象徴)を喪失する。

 

このヒーロー的利他的な行動と喪失を同時に描くことで、ゆきは自らの罪に苦しむ前に、救済を得た。

 

こんなに綺麗に罪を処理できるのだと感動した(ディすってないですよ。素直にそう思ったんです)

 

過去の罪に対して、利他的な行動による救済は王道だが、そこに喪失をあわせると、素直に主人公のヒーロー化をすんなり受け入れられるなと思った。

 

ゾンビ化しためぐねえを眠らせられるのは、ショッピングモール出身のみーくんだけだし、くるみの命を預かれるのは、りーさんだけだし、ラストに放送室で、かれらを家に帰せるのは、ゆきだけだった。

 

ゆきは現実逃避しつつも、いちばんがっこうぐらし!が大好きだったからだ。みんなは非日常をむりやりゆきを通して日常にしていたが、ゆきだけが逃避しつつも、純粋に学園生活を楽しんでいたからだ。りーさんはがっこうに集まってくるかれらに対して、私は好きじゃ無かったと発言している。それは昔のことなのかもしれないし、今のゾンビだらけのがっこうが好きではないといっているのかもしれない。

すくなくとも、りーさんに放送室でかれらを家に帰す力はなかっただろう。

 

ゆきの免罪符は自らの利他的な行動によって与えられた。それと同時に心の支えを失った。すばらしい通過儀礼の話でもあり、王道だなぁと。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

6,まとめ 「ミスト」「ライフ・オブ・パイ」を比較して見て、「がっこうぐらし!」はどうなのか。

 

長くなってしまって、ほんとうにすみません。

ようやくまとめとなります。

 

何が言いたかったかというと、

「ミスト」で理不尽なとんでもない状況の中、自分自身を許せない免罪符不在の地獄を見た主人公を経験した私たちは、「ライフ・オブ・パイ」や「がっこうぐらし!」のように、時に逃避をしたとしても、ゆきのように仲間の為にバットをふるえるようになりたいねっ。そうしないと、地獄を味わうってことです。

 

ゆきはラストの放送室に向かう際にかつてのクラスメートに向かってバットをふるう。感動的な場面だし、勇気づけられる。新しいヒーローが誕生した瞬間です。

 

その後、免罪符を得たゆきは学園生活部の中心になります。(以前は白痴としてのいつわりの中心人物だった。)

 

それを見ていて、多幸感がやってきました。

ゆきへの免罪符の処理を、これほど丁寧に描いてくれた。王道で美しい物語だなっと。

 

ディティールもよかった。

「ゾンビ(1978)」へのオマージュも感じました。

 

ゾンビが弱い。

走らない。

音に敏感。

かつてよくいた場所にゾンビが戻ってくる。

大きな建物に閉じこもる。あたりかな。

 

 

ホラーというジャンルは、現実の理不尽なことに対する耐性をつける意味もあるそうで、ジョジョの荒木先生はホラーを可愛い子ほど、ホラーを見せよ、と言っています。

 

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)

 

 私はホラーは苦手なのですが、荒木先生は、血が苦手や怖い物が苦手だからとホラーを見ないのは極端ではないかと言っていて、それでホラーを今頑張って見ているところです。

 

そういった意味でのホラーの入門としても「がっこうぐらし!」はすぐれた作品だと思います。

 

がっこうぐらし!の原作の漫画コミックは未読なのですが、これから読んで見たいと思います。

 

がっこうぐらし!を血みどろにしなかった、血みどろ脚本家の方々と、制作関係者の方々、すばらしい作品をありがとうございました。二期、期待しています。これからも応援しています。

 

そして最後まで、私の長い感想を読んで下さった方、ほんとうにありがとうございます。

 

※写真等使わせて頂きました。ありがとうございます。

                                  (終わり)

 

 

 

 

 

辛い腱鞘炎を治療する。私がおすすめする5つの治し方

辛い腱鞘炎を治療する。私がおすすめする5つの治し方

 ※2015/11/05 (4,力を抜くコツを会得する。へ水性ボールペン パイロット Vコーンを追加しました。)

 

 

 

私はパソコンの入力時間が長く、多いときは一日10時間以上キーボードをうちっぱなしということもあります。

 

するとじわじわと痛みが出てくるのですね。

集中力は減るし、無駄な休憩をはさまないといけないのとで、イライラします。

 

私は痛いことや状態が大嫌いで、それを逃れるためなら、お金や手間、時間をおしまず、なんとか改善してやろうとするタイプです。

 

特にPCの入力などで痛む方に向けて、薬・テーピング・サポーターなどを使わない、私のやり方を公開します。

 

私がオススメする5つの腱鞘炎治療のコツ

 

1、キーボードをRealforce108US SJ38D0にする

2,整体へ通う

3,利き腕と逆の手を使う。(主にマウスを持つ)

4,力を抜くコツを会得する。

5,ストレッチ

(大体上から効果がある順に並べてあります)

 

(注意点)

※私自身、この方法でそうとう良くなりましたが、それでも、無茶をすると痛みがでるので、現在は痛みLVは5段階で1段階といったところです。

 

※骨折や指の痛み、病院に通わないといけないほどの方には効果があるかわかりません。

 

※特にPC業務に特化していますので、ペンをもったり、絵をかかれる方には参考にならない可能性が高いです。

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1、キーボードをRealforce108US SJ38D0にする

 

 

東プレ キーボード REALFORCE108US 日本語配列 USB 有線接続 静電容量無接点方式 昇華印刷 ALL30g ホワイト SJ38D0
 

 

 

参考サイト様

【Realforce all30g モデル】一週間ぐらい使ってみえて改めて「快適で”すばらしい”と同時に癖が強いモデル」と感じた。(SJ38C0) | ものくろぼっくす

 

 

東プレのリアルフォースといえば、一度は名前を聞いたことがあるかもしれません。作家の方や、キーボード入力が多い方が良く使っているモデルです。

 

普通のキーボードは1000円~ありますが、このリアルフォースは一万円後半します。

高い。

でも、これは絶対に腱鞘炎の人にお勧めなのです。

私は東プレを使ってから、腱鞘炎が激減しました。

 

なぜ、パソコン操作で腱鞘炎になるかというと、マウスの握りすぎや、キーボードを打つさいに、力が入ってしまうからです。

 

通常のキーボードはメンブレン式といって、キーボードを押すのに50グラム~ほど負担がかかることになります。

 

しかし、この東プレのRealforceのALL30グラムモデルであれば、約半分の力で打てるってことなのです。

 

特長 | キーボード(REALFORCE) | 電子機器関連製品 | 製品情報 | 東プレ株式会社

 (ここに通常キーボードと高級キーボード(静電容量方式(無接点)とメンブレン「普及している一般キーボード」の違い

 

東プレといえばREALFORCE108UBKのような、変荷重タイプがスタンダードでしょうが、私は両方使って見て、Realforce108US SJ38D0に変更しました。一カ月で。腱鞘炎がひどくて、変荷重であっても重かったのです。

 

東プレ REALFORCE 108UBK /静電容量無接点/変荷重/108キー/USB SJ08B0

東プレ REALFORCE 108UBK /静電容量無接点/変荷重/108キー/USB SJ08B0

 

 

爽快打鍵!キーボード特集 番外編「東プレREALFORCEキーボードまとめ特集」 - パソコンとPCパーツ 自作パソコンの専門店 - ツクモ【TSUKUMO】

(変荷重の説明はこちらがわかりやすいです。)

 

REALFORCE108UBK(変荷重モデル)もオススメで使いやすかったですが、腱鞘炎が重度になってくると、50グラムが重かったり、結局指によって負荷が違うので、力が入ってしまうことがありました。

 

そして、お金はないが、腱鞘炎がとんでもないことになり、泣く泣く、Realforce108US SJ38D0(ALL30グラム)に変えると、

 

す、すごい。全く力を入れなくて打てる。

 

と感動の使い心地。

アマゾンレビューなどを見ると癖が強いモデルだと書かれています。確かにそれは否定できませんが、もっとも速く(軽いので、速くキーが押せる→戻りが速い→高速タイピングが可能)楽に打てます。ここまで軽いキーボードはこれしかないでしょう。(そもそも30グラムで打てるキーボードが殆どありません)

 

もし腱鞘炎でキーボードを高くても使いたい方がいたら、私を信じて、是非30グラムモデルをオススメします。

 

もしあわなくても大丈夫。私はREALFORCE108UBK(変荷重モデル)を一カ月ほど使用したものが、オークションで7割ほどの価格で売れました。東プレは人気が高いので、最悪手放す時もそれほど損はしません。

 

他にPFU Happy Hacking Keyboard Professional JP(ハッピーハッキングキーボード)もあるのですが、30グラムモデルがないので、結局東プレよりも重いということになります。

 

もうとにかくこのキーボードがすばらしくて、ひとりでも多くの方に使って欲しくて、この記事を書いたようなものです。腱鞘炎専用機として売り出していいレベル。腱鞘炎で無くても、高速タイピングと疲れにくいという意味でお値段以上の価値があります。

 

良いことばかり言い過ぎたので、悪い面も。

1,重い(一キロ以上なので、持ち運びは難しい)

2,高い(高いけど、大げさでなく、人生が変わるほどの使い心地。一日7時間以上キーボード入力する方は購入を検討してみては)

3,他のキーボードが使えなくなる。(他のキーボードがあまりにもゴムっぽく感じて、重くて、なんでこんなに力が必要なのかとイライラします)

 

大型家電店には試し打ちできるところがありますが、結局使って見ないと、キーボードはわからないところがあります。

東プレ使って見たいけど、Realforce108US SJ38D(30グラム)はちょっとこわいなって方は是非使ってみてほしいと思います。
 
腱鞘炎が完治するわけではありませんが、長時間キーボード入力する方は相当症状が改善すると思います。
 
私は5時間ぐらいで手がふるえてきて、手首が痛くなっていたのが、このキーボードに変えて、10時間ほど打っていても痛みを感じなくなりました。
 
 

 

東プレ キーボード REALFORCE108US 日本語配列 USB 有線接続 静電容量無接点方式 昇華印刷 ALL30g ホワイト SJ38D0
 

 

 
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2,整体へ通う

整体にもいけたらいった方がいいです。

私は「野口整体」にいっています。

 

全国に野口整体の支部やお弟子さんがいるので、ネットで検索してみてください。

 

 

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3,利き腕と逆の手を使う。(主にマウスを持つ)

 

利き腕が痛い方は日常で利き腕ばかり使っている可能性があります。

 

特にPC作業でいたい場合はマウスを逆の手で使うことを特におすすめします。

左手専用マウスもありますが、個人的には通常のマウスを休日の日に二時間ぐらいさわっていれば、なれて、それからずっと左手で使っています。

 

なれたら、歯磨き、掃除など、どんどん利き腕以外を使っていくと、楽になっていくかもしれません。

 

後はトラックボールマウスを使うのも良いと思います。私は作業効率を上げたい時はこのロジクールのものを使っています。

 

LOGICOOL ワイヤレストラックボール M570t

LOGICOOL ワイヤレストラックボール M570t

 

 三年保証で頑丈です。ワイヤレスでコードが邪魔になりません。

トラックボールは親指でボールを回すことによって、マウスを動かすので,手首に負担がかかりにくいです。

 

 

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4,力を抜くコツを会得する。

 

歯磨きにせよ、文字を書くにせよ、キーボード入力など、意識するとものすごく力が入っていることがあります。力が入ると、腱鞘炎になりやすいので、いかに力が入っているか意識して、どうやったら力をぬけるか考えて改善していくと、腱鞘炎は徐々によくなっていきます。

 

例えば、文字を書くなら、こういったペンを使うと力をいれずに書く事ができます。

 

三菱鉛筆 多機能ペン ジェットストリーム 4&1 ネイビー MSXE510005.9
 

 

 

  ※2015/11/05 追記。

更に素晴らしいボールペンを発掘しました。

 

ゼロ秒思考  頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

 

 

 この本で紹介されていた、水性ボールペンです。

素晴らしすぎるので紹介させてください。

 

パイロット Vコーン【黒】 LVE10EFB
 

 

 

 

 腱鞘炎にとって最高のペンとは、力をいれずに書けるもの。

それがこれです。文房具店で比べてみて、すさまじいなめらかさに驚きました。

 

上記のジェットストリームは油性でこのペンは水性です。ジェットも油性では最高クラスだとおもいますが、水性の、特にVコーンはすごかった。

 

Vコーンは力がゼロで書けます。他の水性も使ってみましたが、この書き心地はすごすぎる。このペンによって、ああ、ジェットストリームって若干書くのに力が必要だったのだ、と気づいたぐらいです。

 

上記の東プレみたいです。

上位モデルに出会って、はじめて今のデメリットが見えてくるという。

 

100円ちょっとで安く、乾くのもはやいので、すっごくおすすめ。

ちょっと気になって調べてみたのですが、水性でも公的な書類には使えるようです。

公共用にジェット、普段使いにVコーンでいかがでしょうか。

 

この値段でこの書き心地はすごいと思います。

公的機関OKのソース先です。

公文書に使えるペンを知りたい | お客様相談室 | 三菱鉛筆株式会社

 

 

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5,ストレッチ

 

ちょっとストレッチを安く見積もりすぎて、私の整体の先生から怒られそうですが、パソコンの入力業務が仕事で多くなって、腱鞘炎ぎみになって先生に泣きついたら、一時間か二時間に一回、ストレッチをせよ、といわれました。やるとすっきりします。そして、弛緩した状態で再び、仕事をすれば、疲れにくくなります。

 

この本に手首のストレッチ方法ものっています。

 

 

5つのコツで もっと伸びる カラダが変わる ストレッチ・メソッド (カラダをつくる本シリーズ)

5つのコツで もっと伸びる カラダが変わる ストレッチ・メソッド (カラダをつくる本シリーズ)

 

 

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以上です。

全部やるのは大変だと思いますが、少しでもやると効果があります。

 

私はこれだけやって、腱鞘炎が殆ど気にならなくなりました。

でもやめると、再発するでしょうね。

 

日々、こつこつと手首を大事にしていきたいと思います。

それでは。

 

ラブライブ!The School Idol Movie 劇場版を見た感想。ストーリーにひっかかりを感じたので、一期・二期を見直して、考えて見た。

ラブライブの映画。すごい人気でしたね。配布グッズはすぐになくなるぐらい。

個人的にはガチラブライバーではなく、アニメから入った人間なので、考察などは他の人にまかせるとして、レビューに徹することにする。

(以下、ネタバレしまくりますのでご注意を)!!!!

 

 

アニメ+劇場版を見ての総括とひっかかり

 先に全体を見た総括から。私はデレマスとけいおん!けいおん!はアイドルアニメではないのだが、私は近いものを感じます)のアニメしか見ておらず(アイドルマスターはこれから見ますね!)、詳しいわけではないのだが、素晴らしい出来だと思った。ダンスや曲は可愛く、元気が出る。メンバーのギャグやシリアスのバランスも良く、なにより、矢澤にこと園田 海未はひとつの人類の偉大な発明だと思うぐらい好きになった。

 

 ラブライブは何度も目指す先(目標)を変え、悩み、答えをだす、選択する物語。私にはそのように感じた。それをストーリラインとして貫いたところを高く評価する。特にちゃんとμ'sを卒業させた所。私が創作者であれば、このような構造やストーリーにはしないだろう。だからこそ、私にとってラブライブは素晴らしく挑戦的で、良い作品なのだ。

 

 ただ、自分には物語として貫くがゆえに、良い意味でのひっかかりを感じ、それをなんとか自分の言葉で落とし込めればと考えた。

 

 

 

なぜ、感想を書こうかと思ったか。それはラブライブ映画を見て感動しつつも「ひっかかりを感じた???」から

① なぜ頑なにスクールアイドルにこだわって、終わらせることに注力し、皆の期待(現実の私たち・作品内の学校関係者、アライズ・ミューズのファン達)に答えずに解散したのか。

 

② なぜ、二期でミューズは解散するといったのに、再び劇場版で答えを出さないといけなかったのか。

 

③ 海外と日本で会ったシンガーのお姉さんは誰なのか。その時の水たまりはなんのメタファーなのか。

 

④ 劇場版の「みんなで叶える物語」とは何を意味するのか。

 

 恥ずかしながら初見ではなんとなく今を大切にする為に卒業するのだなぁ、ぐらいしかわからず、ライブ映像もミュージカル部分も素晴らしいのになんか、不完全燃焼で終わった。だからこれらの疑問を中心に脇道にもそれながらも考えていく。

 

www.youtube.com

Angelic Angel。よかったなぁ。海未ちゃんが劇場版ギャグパートの変顔キャラから一変して、美しく描かれ、えっ!誰っ、この美少女ってなる(笑)

 

 

高坂 穂乃果がこだわった「スクールアイドル」と「アイドル」の違い。

映画で、理事長や音ノ木坂学院のクラスメイト。A-RISEのメンバーや作品内のファンたちから、強い継続を希望されたμ'sのリーダーの穗乃果は悩む。

 

このままアイドルを続けるべきか、と。

 

ここで私はだいぶ時間が空いてしまってうろ覚えになってしまっている一期と二期をまじめに見直して、なんとノートにメモをとりながらまとめることにした。

 

そして劇場版で何度も穗乃果が自らに言い聞かせるようにいっていた、「私たちはスクールアイドルにこだわりたい」という意味を深く理解するために、スクールアイドルとアイドルを明確に定義する必要があると感じた。

 

一期と二期を見直した中で、矢澤にこがアイドルとは何か、というものを口にしている。

二期の11話でのにこが「アイドルは続けなさいよ。メンバーの脱退があっても名前を変えずに続けていく。それがアイドル。そうやって名前を残す」ということを言っている。

 

http://tsundora.com/image/2014/07/love_live-1446-705x1024.jpg

にっこにっこにー

 

つまり「スクールアイドル」とは、学校に在学中の短い時間を、仲間達といっしょに活動し、メンバーの卒業とともに解散するという感じか。

 

そして「アイドル」とは年齢や期限を区切らず活動するという意味だと思われる(これはラブライブの世界での話で、実際は卒業はあるし、解散もあるが、わかりやすいようにそれは含めない)

 

そしてA-RISEは「アイドル」を選び、ミューズは「スクールアイドル」を選んだ。順当に考えて、劇場版ほどの人気が出たら、普通はそのまま続けようとおもうのではないかと私は思った。しかも、メンバー達の仲が悪いとか、誰かが海外などの遠くにいって、実質的な活動が不可能になるわけでもない。ガチラブライバーなら、答えが出ていて、何をニワカがいっているのだ、と思われるかもしれないが、私はここが気になった。どうしてそこまで、解散を望むのか。

 

 

高坂 穂乃果とμ'sメンバーはどうして「スクールアイドル」にこだわらないといけなかったか。

ここで更に疑問に感じたことから。すでに二期で答えが出ていた、解散するということをどうしてもう一度考え直さなければならないのかということ。

 

① 映画で海外にいってスクールアイドルが取り上げられ、有名になり、ラブライブ大会優勝者となったμ'sはメタの世界(現実の世界のラブライブファン)からも劇中世界からも二つの世界からやめないでほしいという期待が高まってしまった。

 

② 二期の段階で解散はμ'sだけの問題だったが、ファンにも説明する必要が出てくるほどに、大きな存在になってしまった。(これも現実と劇中どちらも含む)

 

これらの理由により、再び映画にて「スクールアイドル」について悩まないといけないことになったのだと推測されます。そして、ここで、「スクールアイドル」にこだわる、新たな理由の提示がなかったことが、私にとっては穗乃果(というか、μ'sの総意)の選択が少々わかりにくかったのです。だから、一期と二期を見直して、いっしょにそれを思い出すことにしました。

 

 

※私は個人的にラブライブをかなりメタ的な作品だと思っているので、それを前提に読んでくださるとわかりやすいと思います。二期の12話の屋上シーンでも「みんなー明日も精一杯歌うから、聞いてねー」と夜景の街に向かって穗乃果が叫ぶシーンは観客(私たち)に向かっていますし、そういった描写は随所に見られます。

 

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/r/rycoris/20150610/20150610212612.png

 二期の屋上の画像。

 

 

話を戻します。スクールアイドルにこだわらないといけない理由です。

 

そもそもラブライブとは高坂 穂乃果が「学校の存続」をするために南 ことり、園田 海未と共にはじめたスクールアイドル活動なのです。

 

他のスクールアイドルは、学校に所属しつつ、アイドル活動を行う存在であるのに対し、μ'sはもう一つ重要な「学校存続」という、かなり重たい目標をもってはじまったのです。

 

この点からもラブライブというのは他のアイドルアニメ・コンテンツから見て、異質なのではないかと思います。私はその点を高く評価しています。

 

話を戻します。

ラブライブは一期で学校存続をかけて行動を目的とし、12話で存続が決定し、ラブライブ出場がなくなると、南 ことりの留学騒動を経て、穗乃果は歌が好きだから、スクールアイドルをやりたいことを伝えます。

 

ラブライブは何度も目指す先を変え、悩み、答えをだす、選択する物語。

二期はラブライブ優勝とμ'sの解散の話がメインでした。

 

スクールアイドルにこだわる第一の理由は、そうやっていっぱい練習し、もめて、褒めて、泣いて、戦った仲間。そして、その初期の目的は「学校存続」です。そんな夢のようなメンバーが脱退し、高坂 雪穂や絢瀬 亜里沙の妹達が入ってくることを望まなかったのは理解できます。

 

第二の理由は、絢瀬 絵里(エリーチカ)と穗乃果が生徒会長だったこと。いや、生徒会長だったことが重要ではなく、「学校の行事に積極的に参加」していたということ。あくまでも穗乃果やエリーチカにとってアイドルというのは学校存続の手段でしかなく、両親の思い出がからむ、学校を守りたかったのです。少なくとも最初は手段でしかなかったのが、アイドル活動を通して、μ'sは信頼を深め、学校から仲間達とともにラブライブ優勝する目的へとシフトしていきます。

 

見過ごしそうな点ですが、アイドルというのが手段になっている点からも、やっぱりこの作品の異質さは際だっていて、一期の12話からのことりのごたごたを通じて、もう一度、スクールアイドルを見直すという複雑な構成になったのだと思います。

 

まとめると、苦楽をともにした、最高のメンバーといっしょに、アイドル活動した場所である学校(卒業)を切り離すことが出来なかった。絆がうまれたメンバーの変更などありえないし、「アイドル」(延長)の世界にいくことを「選ばず」、「スクールアイドル」(期間限定)を「選んだ」ということです。多分。

 

このような異質なはじまりとメンバーだからこそ、私が当たり前のように思っていた、普通のアイドルならいちばんに考える顧客の満足(劇中と現実のファンのミューズを永遠に見ていたいという欲望)を「選ばない」という選択が出来たということです。

 

ここで、現実のアイドルを思い浮かべました。学業や他のやりたいことを見つけて、卒業していくアイドルのことを。それは自分の為でもあり、ファンの為でもあるのです。自分の目指す道を見つけて、それと向き合わないまま、ファンにパフォーマンスすることは嘘になってしまいます。次の道が見つかったら、そこに向けて進まなくてはいけない。更にそこにμ'sのメンバーをなによりも優先したいという思いが合わさっての主体的な選択の結果、ミューズは「スクールアイドル」を選択したといえます。

 

 だからといって観客(現実と劇中のファン)を無視しているわけではありません。ラブライブの作品自体がメタ的なので、あまりμ'sのファンについて、メンバーがどう思っているかは発言されていません。矢澤にこから一般的なアイドル論が出たり、A-RISEがアイドルを選んだ際に自覚的にそれはファンの為でもあると伝えています。

 μ'sにとって現実のファンはメタ。つまり、テレビ画面で今見てもらっていることを自覚しているようなつくりだと感じます。だから、そんな当たり前のことに発言する必要がないのです。観客を大事にしないメンバーが、あれだけのパフォーマンスを発揮することはないし、死ぬもの狂いの努力もしない。たしかにそれは学校存続やラブライブ出場、そして優勝に向けられているように見えましたが、それを含めてのメタ的な私たちに対するパフォーマンスなのです。いちいち、「私たちは(μ's)私たちを見てくれるファンに対して、命をかける、なんてことを言わなくても、今までの私たちの行動を見てくれているよね」っということ。

 

 それに二期で「μ'sは解散する」といって劇場版で再び悩むのは、影響力が増した
μ'sは観客の期待に応えなくてはいけないのではないか、という迷いであり、それはここまでいっしょにμ'sや学校生活をいっしょに見てきた顧客に対する純粋な想いであり、それでもなお、メンバーをいちばん大切に考え、限られた時間の中でのスクールアイドルをやる、ということを主体的に選んだ、ということです。だから、劇場版で再び、スクールアイドルとは何か、自分はどうするべきか、を問い直さねばならなかったのです。

 

 ああ、なんて自由なんだっ、と感じました。薄汚れた自分にはファンをいちばんに考えることしか頭になかったのに、穗乃果やμ'sのメンバーはそれを飛び越えて、μ'sを選びます。西木野 真姫が海外から帰国後、ファンがスクールアイドルじゃなくてもいいから、μ'sを続けてほしいという内容を聞いて、メンバーが解散するのだから、μ'sが解散するって思わないのかな、と劇場版でいいます。「私たちがスクールアイドルかアイドルかどうかは、みんなには関係ない」

 

 そう。私たちはずっときらきらした彼女達を見ていたい。でも彼女達は限られた時間の中でアイドル活動をしているわけです。私たちがファンとして、μ'sにアイドル活動を強いるのはある種の束縛にもなっている。それらのジレンマとしての答え。物語としても納得の選択でいいなぁ、と思いました。

http://pbs.twimg.com/media/BQq_ePkCYAA87iV.jpg:large

 長くなりました。そろそろまとめに入っていきますので、もう少々おつきあいください!

 

 

③ 海外と日本で会ったシンガーのお姉さんは誰なのか。その時の水たまりはなんのメタファーなのか。

 この辺は想像でしかないので、さらりと。

xn--hckp3ac2l023wu2ve.com

 

こちらによると、未来の穗乃果説が有力とのこと。他のサイト様でもそのようなことが。私も二回目に見たときにそうではないかと思いました。目の色がいっしょで、そのシーンが何回かありましたもの。

 後はメンターみたいな存在なのでしょうか。μ'sがグループであり、この女性はソロ。そして、グループからソロになったことを考えて、穗乃果の未来の姿って説は有力かなぁ、と思います。この辺はあまり面白い意見がいえそうにないので、次の水たまりにうつります。

 

 水たまりはμ'sであり、スクールアイドルであり、観客の期待(束縛でもある)なのでしょうかね。それらにこどもの時に一度足を取られるところは、映画後半の穗乃果のスクールアイドルか、アイドルとして続けるか悩む伏線でもあったのかなぁといった所。その部分にからんでくるお姉さんはやっぱり未来の穗乃果っぼいですね。

 この人がいなくても、話は成り立つと思うのですが、とてもドラマティックですし、最後にふれる、「夢」の部分にも関わってくるので、個人的には好きなシーンです。

 

http://2.bp.blogspot.com/-T3o8ldusFh0/VY7GBXT3c2I/AAAAAAAAA0k/GuvySCkoT5E/s1600/lovelive06.jpg

 

 ④ 劇場版の「みんなで叶える物語」とは何を意味するのか。

 

これは私たちラブライブファンと劇中のμ'sファン。そしてμ'sの夢を叶えるってことだと思います。2期の最終話で、穗乃果が「叶え、みんなの夢」とラストに言います。それは、「少しでも長く、きらきらしたμ'sを見ていたい」と言うこと。残念ながら、三者の利害が一致するのが、これだけなのです。それぞれの利害が違うからこそ、ドラマが生まれるし、それが合わさった時にすごい力を発揮する。

 

これにより、劇場版とはμ'sが演じるボーナストラックだと考えることが出来ます。劇中で何度も「これは夢?」というメタ発言が出ます。夢の話でもあるということです。それによりミュージカル要素や、前後のつながらない構造や、ソロシンガーのお姉さんのこともなんか納得できる気がしませんか。

 

ここまで読んでくださってほんとうにありがとうございます。まとめます。

劇場版はファンに対するμ'sなりのおまけなのです。二期のラストは絶対に卒業式でなければなりませんでした。μ'sにとってμ'sこそがいちばんである限り、私たちのずっと永遠にμ'sの活躍を見ていたい欲望とは卒業しないといけません。あの卒業式はファンの、μ'sからの卒業式でもあったのですから。でもその先が見たい。しょうがないな。ちょっとだけだよ。今まで応援してくれたお礼。それを劇場版では共に頑張っていた、今という限られた時間を生きるスクールアイドルと共にアキバでライブをして恩返しします。

 

 そしてラストのライブでは、観客は写っていません。それはμ'sがμ'sを選んだ演出です。でも、私はここまでのラブライブを見て、観客が無視されたとは思いません。「えっ。だって今、映画館(画面)で私たちの歌と踊りを見てくれているでしょう?」そのように感じるのです。あまりにも当たり前にいるからふれない。でもそこにいる。あのラストライブは私たち、ファンが見てくれていることがわかった上での演出だったのではないかと思います。

 

 二期11話で真姫はにこに向かって、「アイドルは続ける。でもミューズは、9人は私だけのものにしたい」と言います。絢瀬 亜里沙は「ミューズには入らない。ミューズの9人が好き。みんなでいっしょに進む姿が好き。そこに私はいない」といいます。

 

 私たちが愛するμ'sに出来るのは、たった一つ。永遠に彼女達をみたいという欲望を抑え、ここまで楽しませてもらった彼女達の限りある活動の記録を、ずっと覚え、μ'sの10人目だと思っていた自分を卒業させることです。ここまでの強い思いを感じされてくれて、それでもなお、卒業させてくれたラブライブを私はとても愛しています。

 

参考サイト様

yokoline.hatenablog.com

 

アイドルはなぜ魅力的なのか? あるいは、劇場版『ラブライブ!』はなぜ失敗作なのか。: \(^ω^\Ξ/^ω^)/

 

ラブライブ!The School Idol Movieの狂気〜嘘が現実を乗り越える物語〜 - WebLab.ota

 

劇場版 ラブライブ! 2度目の感想:やっと理解できた ミュージカルアニメとしての凄さ - アニメとスピーカーと‥‥。

 

 

 

画像、参考サイト様、使わせて頂きました。ありがとうございます。ここまで読んでくださった方、そしてラブライブを作ってくださった制作の方に心よりお礼申し上げます。 (了) 

 

 

ラブライブ!μ’s Final LoveLive!~μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 東京ドーム ファイナルライブの続編書きました↓↓↓↓  1/2

 

outsiderjun.hatenablog.com

 

2/2↓↓

outsiderjun.hatenablog.com

 

講談社 ブックリスタ 小説道場での内容を公開します

もう時効だと思うのでお伝えします。

 


講談社文芸編集者による小説道場 | [ booklista ] いま読みたい電子書籍のニュースをお届け

 

こちらに参加してきました。

講談社のビルで100人ぐらいですかね。会議室に通されて話を聞いてきました。

編集者のKさんの小説で新人賞を取るコツのようなものを話して頂きました。

Kさんはちょっと記憶が曖昧なのですが、森博嗣さんや京極さんの担当を講談社ノベル時代にやっていた方で、現在は文庫担当とおしゃっていたような? 

 

自分の箇条書きのメモをまずは書きます。解説や説明はあとから。

 

 

新人賞をとるために大事な三つのこと。

1,視点 2,アイディア 3,情報伝達

(人物描写(視点)がよく出来ていて、おっ、と思う(アィディア)があり、文章も上手い(情報伝達))

 

 

  • 視点が大事。視点がややこしい時は語り部は誰か、を意識する。(視点=語り部と同義。固定すること)(三人称複数でそれぞれ語り部が変わると、見える世界が変わることを意識。)

 

2,小説のウリとはアィディアのこと=他の作品との違い。差別化→その差別化の部分が面白いか?(SAO・バトルロワイヤル)

 

3,情報伝達(伝わるように)・情報整理・開示順番(情報開示順番や、調べたものを全部書かずに整理・省く=人に整理して話すのと一緒。ずらずら生まれた時から昨日の出来事を始める人はいない。大事なことだけ)

調べたことを全部かかない。

 

 

その他

小説に決まりはない。こうやった方がいい、はあるけど、ルールはない。

 

小説について考えて、視点やテクニックに注意しながら小説を読み、常に小説のことを考える。

 

語り手の内面を書くことができることが小説の強み(力をいれる)

 

小説は説明しない。キャラが見た世界をそのまま書く。

 

小説のキャラ立てとは、語り部とそのキャラとの関係性でたたせる。語り部がそのキャラをどう思っているか?

 

偉人や天才を描写する場合、その本人を語り部にするのではなく、近くの凡人を語りべにしたほうがすごさを描写できる。外堀から埋めていく。(ホームズでは普通のワトスン)

取材は現地にいかなくても、資料を読むなどするのも立派な取材。

取材していない原稿はわかる=手抜き作品は手抜きとわかる

 

 

 

 

以上ざっとした個人のメモです。

説明不足部分をおぎないますね。

 

1,視点

これはよくある群像劇や、主人公が二人いる場合などで、例えば同じ町で同じ彫刻や花やはたまたA君を見たときに、主人公が違えば見え方は違うということです。

 

もっとわかりやすく言えば女性主人公はヴィトンのバッグがわかるが、ブランドにうとい中年のもうひとりの主人公には革のバッグとはわかるが、ヴィトンというブランドがわからないといったようなことです。

 

これを効果的に描写すれば評価が高いとのことでした。

こういった「視点の問題」が新人賞をとる三つのコツのなかに入っているのは比較的珍しいと思いました。

それだけでも聞きにいったかいがありました。

 

K編集さんは視点に関しては中島梓栗本薫)の小説道場がいちばん詳しいとのことでした。

 

新版 小説道場〈1〉

新版 小説道場〈1〉

 
新版・小説道場〈4〉

新版・小説道場〈4〉

 
新版 小説道場〈2〉

新版 小説道場〈2〉

 
新版・小説道場〈3〉

新版・小説道場〈3〉

 

 

 

 

2,アィディアについて

編集Kさん はおそらく40後半から50代の方だと思ったのですが、SAO(ソードアートオンライン)とバトルロワイヤルのアイディアが素晴らしいとおっしゃっていました。ラノベまで読まれていて、しっかり読んでいるんだなと感心しました。

 

 

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)

 

 

 

バトル・ロワイアル

バトル・ロワイアル

 
バトル・ロワイアル 上  幻冬舎文庫 た 18-1

バトル・ロワイアル 上 幻冬舎文庫 た 18-1

 
バトル・ロワイアル 下   幻冬舎文庫 た 18-2

バトル・ロワイアル 下 幻冬舎文庫 た 18-2

 

 

アィディアのこと=他の作品との違い。差別化→その差別化の部分が面白いか?

アィディアが他の作品とどう違うかということはよく言われることですが、それが「面白いか」という問いかけにはうなりました。大事なことですね。難しいですね。

 

あとは断片的なメモを見てもらえばだいたいわかると思います。

 

個人的にはやっぱり「視点」が大事ってことと、アィディアの差異が「面白いか」ってところが勉強になりました。

 

あと小説は自由です。決まりごとはありませんと編集さんはおっしゃっていまして、本当にそうだなと思います。

 

以上です。少しでも参考になりましたら嬉しいです。